2010年10月27日水曜日

査読レポート作成

今日は午前中に査読レポートを作成。
査読なので、詳細はここでは省略。
レポートとして一通り書いたので、あとでもう一度見直してから提出すればOKそうだ。

今日の作業内容:
6:30-7:30 [ok] 査読論文読み込み
8:00-9:00 [ok] 査読論文プログラムチェック
10:00-11:00 [ok] 査読論分の周辺情報確認
10:30-11:30 [ok] 査読論文 Major Comment 作成
11:30-12:30 [ok] 査読論文 Minor Comment 作成
今日のBGM: DQ III,IV
今日のランチ: 食堂 ハンバーグ定食
明日の予測作業時間:2h

2010年10月26日火曜日

objdump で dll の確認 & semidefinite embedding

昨日の SDPA を mingw でコンパイルしたものであるが、mingw でコンパイルしたときにどの dll が必要となるかは Linux 同様に objdump で確認できる。
実行すると
$ i586-mingw32msvc-objdump -p sdpa.exe | grep "DLL Name"
DLL Name: KERNEL32.dll
DLL Name: msvcrt.dll
DLL Name: msvcrt.dll
となり、pthreadGC2.dll を必要としていないことが確認できる。ちなみに、pthreadGC2.dll 自身は
$ i586-mingw32msvc-objdump -p pthreadGC2.dll | grep "DLL Name"
DLL Name: KERNEL32.dll
DLL Name: msvcrt.dll
DLL Name: WSOCK32.DLL
となり、WSOCK32.DLL を必要としていることが解る。(static でリンクしたときに、libwsock32.a をリンクしていたのは、このため)


あと、semidefinite embedding については、ここ最近で以下の論文を読んでおいた。
[1] Fast Graph Mixing Markov Process on a Graph and a Connection to a Maximum Variance Unfolding Problem
by X. Wu, A. So, Z. Li, S.Li
[2] Embedded in the Shadow of the Separator
by F. Goring, C. Helmberg, M. Wappler
[3] Dimensionality Reduction: A comparative Review
by L. Maaten, E. Postna, J. Herik

[1] は Semidefinite Embedding が、 Markov Process の収束を最適化する問題と primal-dual になっている、という点が面白い。
[2] は、低次元に埋め込んだときに、あるカットで点を2つのセットに分割すると、どちらかのセットのすべての点は原点とその点の間にカットが挟まる、ことを言っている。ただ、証明の難しさの割には、今後の展開には使えなさそうである。
[3] は survey 論文。これまでの手法を整理し、数値実験で比較している。特に、Appendix に数値実験用の人工データをどう作るか、という式が載っており、Swiss Roll はこの式で生成できるようだ。

今日の作業内容:
6:30-7:00 [ok] Dimension Reduction Survey 読み p14-p18
7:00-7:30 [ok] Dimension Reduction Survey 読み p19-p26
7:30-8:30 [ok] 読んできた論文の整理
10:20-11:00 [ok] 査読論文読みはじめ
17:00-18:00 [ok] 査読論文続き
今日のランチ:らく 焼魚定食
明日の予測作業時間:3h

2010年10月25日月曜日

DLL なしのSDPA の Windows バイナリのコンパイル方法

昨日のコンパイル方法では、pthread が dll となってしまうため、これを static でリンクすることにした。
これによって pthreadGC2.dll を別途コピーする必要なく Windows 上で実行できるようになる。

static にするのは、pthread-win32 のページで配布されている tar.gz ではうまく行かなかったため、cvs でソースを持ってくる。参考にしたのは、
http://blog.k-tai-douga.com/article/39079027.html
であるが、つまり
$ cvs -d :pserver:anoncvs@sourceware.org:/cvs/pthreads-win32 login
で cvs のログイン情報を乗せる(パスワードは、anoncvs である。)
このあと、
$ cvs -d :pserver:anoncvs@sourceware.org:/cvs/pthreads-win32 checkout pthreads
とすると、pthread-win32 が取り出せる。
コンパイルは、
$ make -f GNUmakefile CROSS=i586-mingw32msvc- clean GC-static
である。
これにより、libpthreadGC2.a が作られる。pthreadGC2.dll があると dll が必要となるので、これが生成されていないことを確認しておきたい。

次に、SDPA 7.3.2 の configure としては、

export CFLAGS="-D__CLEANUP_C -O3 -finline-functions -DPTW32_BUILD_INLINED -DPTW32_STATIC_LIB -I(どこか)/pthreads -I. -DHAVE_CONFIG_H -Wall"
export FCFLAGS="${CFLAGS}"
export CXXFLAGS="${CFLAGS}"
./configure --prefix=(どこか)/sdpa-install --build=x86_64-unknown-linux-gnu --host=i586-mingw32msvc --target=i586-mingw32msvc --with-blas="(どこか)/lapack-3.2.2/blas_LINUX.a (どこか)/pthreads/libpthreadGC2.a /usr/i586-mingw32msvc/lib/libwsock32.a" --with-lapack=(どこか)/lapack-3.2.2/lapack_LINUX.a

ポイントは、
[1] PTW32_STATIC_LIB を define した上で pthread.h を include すること。(これをしないと __imp__pthread_??? という関数ができてしまい、リンクできなくなってしまう。)
[2] libpthreadGC2.a と一緒に libwsock32.a もリンクすること。
である。
SDPA の場合、--with-blas のところに来ているライブラリが最後の方にリンクされるので、ここに無理に追加している。

これで
$ make
とするが、もちろん、MUMPS で失敗する。
$ cd mumps/build
として、
Makefile.inc の最後に以下の2行を追加する。
AR = i586-mingw32msvc-ar vr
RANLIB = i586-mingw32msvc-ranlib
このあとで mumps/build で
$ make clean d
で mumps のライブラリはコンパイルできる。
(このとき、PTW32_STATIC_LIBが define されていることも分かる)

そのあと、sdpa-7.3.2 のディレクトリに戻って
sdpa_tool.cpp, sdpa_newton.h
に昨日と同じ修正を施して、
$ make
とすると、sdpa.exe ができる。
$ wine ./sdpa.exe example1.dat-s example1.result
で実行できるのを確認してから Windows 上にコピーする。
(もちろん、dat-s ファイルは nkf で改行コードを変更しておく。)

なお、ros_500.dat-s を解いたところ、native の SDPA と wine 上の SDPA だと 10 倍程度の計算速度の違いが出る。

最終的には出来上がったが、PTW32_STATIC_LIB に気づくまでに1時間間30分以上をロスしてしまった。

今日の作業内容:
6:30-7:30 [ok] Embedded in the shadow 読み p1-p10
7:45-8:30 [ok] 会議用投稿の査読
10:00-10:30 [ng] pthread-win32 static compile
10:30-11:00 [ng] pthread-win32 static compile
11:00-11:30 [ng] pthread-win32 static compile
13:00-14:00 [ok] SDPARA 原稿校正
13:30-14:30 [ng] pthread-win32 static compile
14:30-15:30 [ok] pthread-win32 static compile
15:30-16:00 [ok] Embedded in the shadow 読み
今日のランチ:しなの カツオのタタキ丼とうどんのセット
明日の予測作業時間:5h

2010年10月24日日曜日

SDPA の Windows バイナリのコンパイル方法

前回、一度行ったが、今日改めてやって見たところ、メモに残さないと覚えていられないほど面倒であることが分かった。

ここにメモを書いておく。

まずは、Debian or Ubuntu で Synaptic を使って
gcc-mingw32, mingw32-runtime, mingw32-binutils, wine
をインストールする。
これにより、以下のコマンドが使えるはずである。
i586-mingw32msvc-g++,i586-mingw32msvc-gfortran,i586-mingw32msvc-ar,i586-mingw32msvc-ranlib, wine

次に、lapack-3.2.2 の lapack.tgz をダウンロードしてきて、
cd lapack-3.2.2
cp INSTALL/make.inc.gfortran make.inc
でそのあと、以下の修正をする。
$ diff INSTALL/make.inc.gfortran make.inc
19c19
< FORTRAN = gfortran
> FORTRAN = i586-mingw32msvc-gfortran
23c23
< LOADER = gfortran
> LOADER = i586-mingw32msvc-gfortran
43c43
< ARCH = ar
> ARCH = i586-mingw32msvc-ar
45c45
< RANLIB = ranlib
> RANLIB = i586-mingw32msvc-ranlib
さらに、Makefile も以下のように修正する。
$ diff Makefile.org Makefile
17,18c17,18
< ( cd INSTALL; $(MAKE); ./testlsame; ./testslamch; \
< ./testdlamch; ./testsecond; ./testdsecnd; ./testversion )
---
> ( cd INSTALL; $(MAKE); wine ./testlsame; wine ./testslamch; \
> wine ./testdlamch; wine ./testsecond; wine ./testdsecnd; wine ./testversion )

これで、
make blaslib lapacklib
により、blas_LINUX.a, lapack_LINUX.a が生成される。

次に、pthread-win32 をダウンロードしてくる。
mkdir -p (どっか)/pthread-win32/include
cd (どっか)/pthread-win32/include
wget http://mirrors.kernel.org/sources.redhat.com/pthreads-win32/prebuilt-dll-2-8-0-release/include/pthread.h
wget http://mirrors.kernel.org/sources.redhat.com/pthreads-win32/prebuilt-dll-2-8-0-release/include/sched.h
wget http://mirrors.kernel.org/sources.redhat.com/pthreads-win32/prebuilt-dll-2-8-0-release/include/semaphore.h
mkdir -p (どっか)/pthread-win32/lib
cd -p (どっか)/pthread-win32/
wget http://mirrors.kernel.org/sources.redhat.com/pthreads-win32/prebuilt-dll-2-8-0-release/lib/pthreadGC2.dll
wget http://mirrors.kernel.org/sources.redhat.com/pthreads-win32/prebuilt-dll-2-8-0-release/lib/libpthreadGC2.a

次に、sdpa-7.3.2 のソースディレクトリに移動して、

./configure --prefix=${HOME}/sdpa-install --build=x86_64-unknown-linux-gnu --host=i586-mingw32msvc --target=i586-mingw32msvc --with-blas=(どっか)/blas_LINUX.a --with-lapack=(どっか)/lapack_LINUX.a

によりコンフィグを通す。
これで make をすると mumps のコンパイル中に pthread.h が見つからず止まる。

cd mumps/build で Makefile.inc に以下の修正。
$ diff Make.inc/Makefile.inc.generic.SEQ Makefile.inc
77c77
< AR = ar
> AR = i586-mingw32msvc-ar
80c80
< RANLIB = ranlib
> RANLIB = i586-mingw32msvc-ranlib
117c117
< inc = $(INCSEQ)
> INC = $(INCSEQ) -I(pthreadのディレクトリ)/include
119a120,127
> CC = i586-mingw32msvc-gcc
> FC = i586-mingw32msvc-gfortran
> FL = i586-mingw32msvc-gfortran
> OPTC = -g -O2 -O2 -funroll-all-loops
> OPTF = -g -O2 -O2 -funroll-all-loops
> OPTL = -g -O2 -O2 -funroll-all-loops
> LPORDDIR = (どっか)/sdpa-7.3.2/mumps/build/PORD/lib/
> IPORDDIR = (どっか)/sdpa-7.3.2/mumps/build/PORD/include/

これで mumps/build で
make clean; make d
を実行する。

さらに、sdpa-7.3.2のディレクトリの Makefile を以下のように修正する。
$ diff Makefile.org Makefile
104,105c104,105
< $(LDFLAGS) -o $@
< default_includes = -I.
> $(LDFLAGS) -o $@
> DEFAULT_INCLUDES = -I. -I(pthreadのどっか)/include
200c200
< FCLIBS =
> FCLIBS = -L/usr/lib/gcc/i586-mingw32msvc/4.4.4 -L/usr/lib/gcc/i586-mingw32msvc/4.4.4/../../../../i586-mingw32msvc/lib (pthreadのどっか)/lib/libpthreadGC2.a -lgfortranbegin -lgfortran -lmingw32 -lmoldname -lmingwex -lmsvcrt -luser32 -lkernel32 -ladvapi32 -lshell32

さらに sdpa_newton.h の 33 行目に
#include <pthread.h>
を追加し、sdpa_tool.cpp では、
#include <sys/times.h>をコメントにし、
double Time::rGetUseTime() 関数を削除する。

これで make すると sdpa.exe が完成する。
Linux 上でテストするには、pthreadGC2.dll を sdpa-7.3.2 にコピーしてきて
$ wine ./sdpa.exe example1.dat-s example1.result
である。

これを最終的に Windows に持っていくには、
$ nkf --windows param.sdpa > param.sdpa.windows
$ nkf --windows example1.dat-s > example1.dat-s.windows
として windows 用のテキストファイルにしてから、
sdpa.exe, pthreadGC2.dll, param.sdpa.windows, example1.dat-s.windows を Windows にコピーし、param.sdpa.windows を param.sdpa, example1.dat-s.windows を example1.dat-s にする。
最後にWindows のアクセサリにあるコマンドプロンプトからディレクトリを移動しておき、
sdpa.exe example1.dat-s example1.result
で実行できる。

ここまでで気がついたと思うが、この場合、 reference-blas に接続しているので、ATLAS,GotoBLAS などの性能は出ない。
ATLAS は mingw だとやはりうまくコンパイルができず、GotoBLAS はコンパイルと実行はできるがライセンスの関係で配布できない。

いずれにしても、この程度まで頑張れば、Windows 用のバイナリを生成できる。

2010年10月22日金曜日

semidefinite embedding の論文の読み込み

semidefinite embedding 関係の論文を2本チェック。

[1] Colored Maximum Variance Unfolding
by L. Song, A. Smola, K. Borgward, A. Gretton
[2] Fast Graph Laplacian Regularized Kernel Learning via Semidefinite-Quadratic-Linear Programming
by X. M. Wu, A. M. So, Z. Li, S. R. Li

[1] は、空間ベクトルの他にもうひとつラベル分けが入力情報として得られるときの embedding である。基本的には、ラベル分けの情報が使える分、目的関数に組み込まれている。
あと、Hilbert-Schmidt Independt Criterion というキーワードもあり、これは使えそうである。

[2] は、ずれを最小化する項を目的関数に入れたときに計算量が大きくなるが、SDP に定式化しているものを一部、SOCP で表現できることに着目して計算量を抑えている。アイデア勝負と言って単純な感じなので、学生が書いたものかもしれない。

あと、[2]については、データ生成の元になっている URL が6ページ目に掲載されている。
http://www.cs.toronto.edu/~roweis/lle/code.html
http://www-stat.stanford.edu/~tibs/ElemStatLearn/
これについては、あとで調べることにする。

今日の作業内容:
6:30-7:30 [ok] semidefinite embedding 論文チェック
8:15-8:45 [ok] SparsePOP の confiugure 調整

13:30-14:00 [ng] SparsePOP の configure 調整
14:00-14:30 [ok] SparsePOP の configure 調整
14:50-16:00 [ok] 楕円計算メモ更新
15:20-16:00 [ok] semidefinite embedding の論文読み(一つめ)
16:20-17:00 [ok] semidefinite embedding の論文読み(ふたつめ)の前半
17:00-17:45 [ok] semidefinite embedding の論文読み(ふたつめ)の後半

今日のBGM: FF5 OST [1-2]
今日のランチ:味庵 炸醤麺
明日の予測作業時間: 4h

2010年10月21日木曜日

ドイツホテル予約と semidefinite embedding の論文読み

今朝のうちに semidefinite embedding の論文をチェック。
読んだのは、
K.Q.Weinberger, L.K.Saul, "Unsupervised Learning of Image Manifolds by Semidefinite Programming", Intl. J. Comp. Vision, 70(1), 77-90, 2006

定式化はセンサーネットワーク問題と同じ制約で、目的関数が異なる。
問題設定の関係から、かなりの疎性が見込まれるので、SFSDP で高速に解ける可能性あり。

ただ、探していた方向とはちょっとずれたか。
なお、semidefinite embedding は、他の専門用語でも同じ内容があるようなので、それについてはあとで調べたい。

あと、ドイツのホテルを予約。
複数人数なのでシングルベッドを複数あるところを検索しようとするが、ダブルルームばかりでツインルームが少なく、かなりてこずる。
それぞれのホテルのサイトまで確認して写真をチェックしないとダブるかツインか解らないのが大変だった。
結果的には、それなりのホテルを安く泊まれそうなので、これまでの検索時間は無駄でなかったと考えている。
予約を取るまでに、市内の便利な地域、交通路、治安関係など、実は12時間以上調べている。

今日の作業内容:
6:15-6:45 [ng] semidefinite embedding の論文読み p79-p85
6:45-7:15 [ng] semidefinite embedding の論文読み p81-p85
8:45-9:15 [ok] semidefinite embedding の論文読み p83-p89

10:45-11:30 [ok] SparsePOP インストール確認
13:20-14:00 [ng] ドイツホテル選択
14:00-14:40 [ok] ドイツホテル選択続き
16:30-17:30 [ok] ホテル予約
明日にまわす semidefinite embedding の情報集め

今日のランチ:いろは カキフライ
明日の予測作業時間:4h

2010年10月20日水曜日

Lassere の論文読みと semidefinite embedding

今日は午前中のうちに、多項式最適化の SDP緩和の基本である Lassere の論文を復習しておいた。

有名どころなのではあるが、いちおう書いておくと
J.Lassere, Global Optimization with polynomials and the problem of moments, SIAM J. OPTIM., 11(3), 796-817
である。
この論文の中で特に重要なのは定理 3.2 であり、これによって SDP 緩和が多項式最適化に使えることの根拠となっている。定理 3.2 は1変数のものであるが、多変数についても定理 3.2 の証明と似たような流れを使うことになっている。

あと、他に検索していたところ、semidefinite embedding というキーワードを発見。
なにか関係があるのか、ベースとなっている論文を見つけてきて読みはじめたところである。


今日の作業内容:
5:30-6:30 [ng] Lassere の論文読み P796-808
10:40-11:40 [ok] Lassere の論文読み P805-P810
11:30-11:50 [ok] メモの内容の確認
13:00-13:20 [ok] semidefinite embedding を調べる
16:00-17:00 [ok] semidefinite embedding の論文読み 第1部
今日のランチ:角笛 オムライス
明日の予測作業時間:3h

2010年10月18日月曜日

英語の原稿チェック

海外出張も終了し、今日からほぼ通常業務に復帰。
今日は添削に出していた英語の原稿が返却されていたので、TeX ソースに反映させる。
これを明日のうちに、再度チェックする予定。


今日の作業内容:
11:15-11:45 [ok] 英語の校正を反映
13:00-13:30 [ok] 英語でのメール返信
13:20-13:40 [ok] 国内出張書類確認
13:40-14:50 [ok] 英語原稿のチェック第一部
今日のランチ:シッダルータ 豆のカレー
明日の予測作業時間:6h

2010年10月17日日曜日

IPAM Workshop 2010 [番外編/8]

ここでは、番外編と称して、少しだけ観光してきたところの写真を掲載しておく。

今回は時間がないこともあって、場所が近いところを優先し、ゲッティセンターとハリウッドである。


ゲッティセンターは、UCLAからだと761番のバスである。平日は15分間隔、休日は25分間隔であり、事前にインターネットでバスの時刻表と路線図を入手しておくとわかりやすい。
なお、バスは1回の乗車で1.5$であり、基本的にはおつりがないように準備しなければいけない。
(ただ、一度だけおつりがない乗客がいて、その乗客は2$支払おうとしたけど、運転手は1$でOKにしていた。なかなか粋な運転手である。)

あと、UCLAの近くは 761番と2番が同じバス停に来るので、ちゃんと番号を確認するか運転手に聞いてみたほうがよい。
UCLA の近くからゲッティセンターまでは、およそ15分から20分程度の乗車である。
バスを降りて道の反対側にゲッティセンターに行くトラム乗り場があり、トラムに乗って5分でついにゲッティセンターである。





ゲッティセンターはエントランスビルと 東西南北4つのパビリオンがある。
エントランスビルにはひっそりとゲッティの像が置いてある。


4つのパビリオンが主力の展示施設であって、それぞれの建物が2階建て(西パビリオンは地下もあるる)で、広さの割りにコンパクトに次々と見ていくことができる。
様々な種類の展示が、おおまかには北⇒東⇒南⇒西の順で年代ごとに配置されている。

中には昔の本などもあるが、なんて書いてあるのかは読めなかった。


あと、ヴェネツィアの絵画もあり、これはかなりの大きさで綺麗であった。



カフェもトラム降り場の近くに設置されており、タコスやハンバーガー、グリルなどが食べられる。
今回はタコス2個セット(7.5$), ポテトチップ(1.65$),水(無料)で消費税つきで9$程度である。
タコスは見た目よりもボリュームがあったし、ソースがおいしかった。
ポテトチップは、マスタードにつけて食べてみたら案外マッチしていた。

なお、ゲッティセンターにはガーデンもあり、ここは色々な花で囲まれていて綺麗である。
近くには散歩がてら来ている親子もいる。
(ゲッティセンターは、入場料が無料である。ただし、車の場合は駐車代金が別途かかる。)

ゲッティセンターには研究施設もあり、中には図書館もある。一般の人は入れないが、最上階から図書館の様子を見ることができる。さすがにゲッティセンターだけあって、図書館のデザインも素晴らしい。


ゲッティセンターともう一箇所訪れたのがハリウッドである。
UCLA の近くからだと2番のバスである。
なお、UCLAの近くはロサンゼルスのメトロバスの2番とブルーバスの2番があるので注意が必要である。
この場合はメトロバス(黄色いバス)の2番に乗って、Sunset & Highland で降りることになる。片道が約30分の乗車である。2番はバス停が非常に多く、だいたい200m間隔であるので、どこで降りたいのかを運転手に言っておいたほうがいいし、あらかじめインターネットでどんなバス停があるのかを確認しておくのも良い。
なお、Sunset 通りを2番のバスは通るが、これは Hollywood 通りのひとつ南の通りであるため、運転手に「ハリウッドに行きますか?」と聞いてもダメであり、「Sunset & Highlandの交差点に行きますか?」と聞く必要がある。

なお、Highland 通りから北に移動すると以下の写真の角度で Hollywood 通りに到着する。


近くのお土産屋さんにはエルビスプレスリーなども置いてあったりするし、オスカー像を模した像もお土産用にあり Best wife や Best friends などと書かれている(下の写真だと、右奥の女性が見ているもの)。このオスカー像は Hollywood のなかでも Highland street のあたりが一番高く、Highland から離れると1$程度安くなる。


ここが Hollywood & Highland のショッピングセンターで、ハリウッドの中心的な位置。ここの中央の階段から、有名な「Hollywood」の文字が、驚くほど小さく見える。(かなりの望遠カメラでないと綺麗に撮影できないほど小さい。)




ショッピングセンターの左隣は Kodak Theatre であって、アカデミー賞の会場である。



あと、チャイニーズシアターはハリウッドのシンボルとして有名である。実際に映画も上映されているが、今回は時間の関係で見ることが難しかったので、どんな映画かもチェックしてこなかった。



なお、ハリウッドの通りには有名人の星型がある。Kodak Theatre の前には、マイケルジャクソンやミッキーマウスなどの有名人のものがある。おかげで下を見てばかりになるので、安全に注意が必要でもある。




あと、チャイニーズシアターの前には有名人の手形もあり、エディマーフィーやダースベーダーの手形などもある。どこにどの手形があるかは、地球の歩き方に詳しい。


Kodak Theatre の中は、こんな感じである。


この日は、お昼を Hollywood & Highland の中のレストラン、The Grill で食べてみた。
パスタとサラダのセットで、チップまで込みで 17$程度。
サラダはボリュームがあるが、パスタはそれほどでもないので、十分に食べきれるボリュームだし、味もよかった。

お店はこんな感じの雰囲気である。



ハリウッド通りをかなり東に歩いていくと、途中の路地のところで有名な壁がある。
有名人がたくさん写っていて見ていると楽しくなる。
全体の写真を撮るときは道向かいからの撮影になるため、車が通っていない隙間を狙う必要があり、これがなかなかに難しい。

壁画から Hollywood & Highland に戻る途中には、さりげなくエジソンの星型もある。
(俳優だけでなく、映画関係者や音楽関係者のものもある。)

Hollywood & Highland に戻ったら、霧が晴れていて HOLLYWOOD の文字をはっきりと見ることができた。デジカメで最大に拡大して撮影をしてみた。

ちなみに、周りの風景も入れると以下のような感じであり、文字が小さいことが良くわかる。

ハリウッドは意外と見るものがないので、2時間もあれば要点をチェックできる。
ゲッティセンターは見るものが多いので、できれば半日は欲しいところだ。

IPAM Workshop 2010 [8/8]

飛行機の中では結局1時間しか眠ることができず。

音楽でも聴いてみようと思って、機内サービスの音楽をチェックする。なぜか初音ミクのアルバムが複数枚入っていることに気がつく。不思議だ、シンガポール航空。
そういえば、シンガポール航空といえば、機内でエコノミークラスにも靴下と歯ブラシを配ってくれる。ちなみに、歯ブラシは滞在中に使ってみたら、いきなりボロボロと毛が抜け始めてビックリした。

音楽をあきらめて映画を再度チェックすると、「特攻野郎Aチーム」の映画があることに気がつき、これを見ることにした。「特攻野郎Aチーム」は昔テレビドラマがあって、日本でも放送されていた。
無茶をする、という点では昔のドラマのそのままのノリであるが、ストーリはそれなりにシリアスにできていて、面白かった。ただ、ガンジーのくだりは、ちょっと問題がありそうだ。

朝ごはん(昼ごはん?)は焼きそばがメイン。

機内食で焼きそばが出てきたのは初めてだったけど、美味しかったので良かった。

飛行機は、定時よりちょっと早め(6:00PMごろ)に成田に到着。今回はハワイ沖を飛んでいたり、とかなり南よりのコースだったようだ。

成田では入国審査、税関を問題なくクリアし、京成線、京浜東北線と乗り継いで、9:00 PM ごろに帰宅。近くのファミレスでハヤシライスとドリンクバーの夕飯にする。



今回のワークショップでは、first-order method についていろいろと聞くことができたので良かった。また、SDP についても SOCP, log-det の機能の必要性など、今後の実装の方向性について勉強になった。

あと、食べ物類もアメリカにも関わらず、それなりに美味しかったのはラッキーだったかと思う。
以上で、今回のワークショップへの出張のメモは終了である。

2010年10月16日土曜日

IPAM Workshop 2010 [7/8]

ワークショップも終わり、今日の2:45 PM の SQ11 で日本に帰国である。

今日はワークショップの朝食がないため、ホテルの朝食(無料)を食べる。



Hilgard House Hotel ではロビーの隅に、このような形で食べ物が朝にはおいてあり、これを各自でトレイで部屋に持ってかえって朝食にするのである。




今回は、バナナとドーナツ、そしてシリアルとオレンジジュースである。

ドーナツはワークショップでも出されていたが、映画館の交差点のところにあるドーナツ店のもので、このあたりでは有名らしい(地球の歩き方にも載っていた)。




朝ごはんを食べて、10:45AM のシャトルバンの時間までホテルで待つ。

10:30AM にチェックアウトしていると、そこにちょうどシャトルバンが到着。

道が空いていたこともあって、11:00AMには LAX に到着する。


お昼の時間が近づいてきていたので、とりあえずはセキュリティチェックを通って中に入る。セキュリティチェックの中のほうがお店が充実しているかと思ったが、実際には外のほうが充実していた。

このあたりになると、日本に帰国する人が増え始めて、日本語が聞こえ始める。



あまりお腹も空いていなかったので、チキンヌードルスープ(小)を注文。これで2.99$ + 消費税である。
SQ12 は空港の中でも端の 123 ゲートであるが、この近くにはいいお店がなかったので、セキュリティチェックの内側の中ではほぼ反対の端の近くにあるお店で見つけた。
ストローとかおいてあるところにスプーンもあるかと思ったが見つからず、お店の人にスプーンを出してもらった。




このスープは、あまり具もなく麺もないのであるが、とにかく温かい。
温かいスープは体をとてもよく温めてくれる。
これでかなり体力が回復したような気がした。


飛行機は帰りも定時に出発。夕飯を食べながら映画鑑賞をする。
今回見た映画は「Flowers」である。女優を何人も揃えた映画だけあって、有名女優ばかりである。
ただ、俳優の顔が時代背景にあわせて(三丁目の夕日みたいなイメージ)古くなっているのに対して、女優の顔が現代的になっていて少しバランスが悪い。
ストーリとしては、蒼井優の役の結婚式のときにお父さんが突然「バンザイ!!」と叫び始めるところが、なかなかにぐっと来る。あと、仲間由紀恵の役も女性の強さが出ていて良かった。田中麗奈も綺麗でよかった。
全体的にはいいできの映画だったのではないかと思う。

夕飯はすき焼き丼+おそば+パン、と、またもや炭水化物祭りが開催である。

今回はおそばもちゃんとノリと七味唐辛子を使って食べたし、すき焼き丼も塩加減がピッタリだったので美味しかった。搭乗前のチキンヌードルで体が温まっていた分、かなり楽に食べきることができた。

夕飯のサービスと片付けにかなり時間がかかったので(たぶん、夕飯だけで2時間以上かかっている)、その間にもう一本映画を鑑賞。
もう一本は「みんなの家」。
完璧主義者のデザイナーと昔ながらの大工が起こすコメディータッチの映画で、脚本はいま一つだけど役者がそれをカバーしていて、結構楽しめる。映画館で見たいとは思わないけど、金曜ロードショートかでだったら見ようと思うレベルだ。

それにしても、この映画を観ていると女子アナっていうのはなんとも残酷な職業である、ということがわかる。
主役のココリコ田中は映画ができてから9年経っても、そんなに変わらないし、テレビにも出ている。
ところが、その夫婦役となっている女子アナって、すっかり話題にもならなくなっている。

そんなことを思いながら、軽く睡眠をとる。

2010年10月15日金曜日

IPAM Workshop 2010 [6/8]

5日間のワークショップも、あっという間に最終日である。


最初の発表は Baes で、すでに一度聞いた話と同じ内容であった。
午後には Wilkowicz の話もあったが、こちらもイタリアでの会議と同じであった。

今回のワークショップは、何回も書いているが first-order method が多かった。
逆に SDP は少数派のような印象であった。
ところで、SDP については、SOCP や log-det を利用している研究が増えてきているようであり、SDPA にも今後はこの機能を早めに追加していきたいところである。

最後の夕飯は、Acapulco というメキシカン料理である。
ここでは、エビのトルティーヤとクランベリージュースを食べた。前菜(三角のチップみたいなのにクラムチャウダー系のソースをつけて食べるもの)やチップなどを含めて、だいたい 22$ といったところである(ここも割り勘のため、正確な金額ではない)。



エビのトルティーヤは、ソースがタコスなどに良くあるソースと同じで辛味があって、かなり美味しかった。ご飯は、メキシカンらしくパサパサ系である。
前菜から食べ初めて、ここまで来るとボリュームがかなりあって、食べ終わってからの身動きが少し遅くなってしまった。
でも、味はよかったので、日本にもこのようなお店が欲しいところである。

2010年10月14日木曜日

IPAM Workshop 2010 [5/8]

ワークショップも後半戦となってくると段々と緩みが出てくる。
特に、日程の関係で帰らないといけない参加者などもおり、参加者は後半になると減る傾向である。




ただ、このワークショップは複数の連続開催のワークショップのひとつであるため、すべてのワークショップに参加するというつわものもいるようである。その場合には、ここに3ヶ月間の滞在となる。


この日の午前中にも first-order method での話があった。convex, non-convex の最適化についての話も複数になってきている。


午後には、サポートベクターマシーンの話があった。SVM-light と比較して、かなり高速なソフトウェアを実装している、という話だったので、今度サポートベクターマシーンを使うときには、参考にしてみようと思う。

この日の夕飯はカリフォルニアキッチンピザである。
UCLA の近くには映画館が2個、交差点をはさんで建っているが、このレストランもその交差点のすぐ近くである。なお、カリフォルニアキッチンピザはチェーン店で、他にも支店がある。
本当は近くの中東の店にしようとしたが、入店したら水タバコもOKのお店でかなり煙があったので、こちらに変更した。

既に学食でピザを食べたこともあって、ピザという店名に反して、この日はパスタを食べる。





ほうれん草とアスパラ、そしてトマトのパスタであり、これにコーラをつけてチップまで込みで約18$である。(他の人と割り勘であったため、正確な金額はメモしていない)

味はパスタとしては普通に食べれる味である。ただし、単調でボリュームがあるので最後まで食べるのが大変であった。クリームチーズなどの重たい味であったら、最後までは食べ切れなかった。お皿の底が浅いようにも見えるが、実際はかなりの深さがあり、おそらく麺だけで 200g あるいは 250g 程度だと思う。

帰りに Le Conte 通りの Ralph によって、いろいろと買い込む。

2010年10月13日水曜日

IPAM Workshop 2010 [4/8]

ワークショップも早くも3日目。5日間の中日である。

午前中には Candes の話があって、minimum rank の話があった。また、ポスドクを使っているのかソフトウェアも公開しているようである。ソフトウェアのホームページは綺麗に出来上がっており、SDPA のホームページのデザインも一考の余地がありそうである。

お昼は学食の greenhouse。デリのスタイルであって、サラダバーのように自分で詰め込んでいく。
1oz で 43cents だったかと思うが、この日の分で 5.88$ (消費税込み)である。



最初にピクルスみたいなものを食べたら、非常に辛いものだったのでビックリする。どうやら唐辛子の一種をピクルスにしてあったようだ。そのあとは普通にサラダとして食べる。

なお、ここの学食は非常に混雑しており、席を探すのが難しい。誰か座っている人が立ったら、その席に座るようにする必要がある。

学食にも慣れてきてすぐに食べれるようになったので余裕ができた。今日は午後のセッションの前に大学内にある美術館に寄ってみる。大学内で入場料は無料である。
美術館の名前は立てた人にちなんで Fowler 美術館であり、IPAM からは500mぐらい(?)北に歩いたところにある。



内部は4つの展示ができるようになっており、このときには
1.インドネシアなど東南アジアの織物
2.イギリスやアメリカなどの銀製品
3.韓国の陶磁器
4.Intersections と銘打って、いろんな国の文化を紹介
となっていた。
平日の昼間のためか比較的空いており、ゆっくりとできる。


IPAM に戻る途中で旗を見つけたので写真に撮る。

上は良く知られた星条旗。下がたぶん UCLA に関係しているのであろう。

午後のセッションでは、グラフ分割についての研究や X'X = I の制約などをもつ最適化問題などが話題となっていた。

この日の夕飯は、Westwood Blvd をそれなりに南にいった STAND というハンバーガー店(レストラン系というよりもファーストフード系)である。
となりは Noodle Planet という店で、こっちはそれなりにおいしそうである。
ハンバーガー店を選んだ理由は、「アメリカに来たら、アメリカ料理を一度は食べて、アメリカ料理がいかに美味しくないかをちゃんと確認しておこう」ということであった。

頼んだのは、Gourmet Burger で、8.35$ 。これにスプライトをつけて、消費税込みで11$ 弱である。


食べてみてすぐに解かったが、これが意外と美味しい。
この店を選んだ理由にまったくもってふさわしくない。

チーズもとろけているし、なによりもハンバーグそのものがシンプルなのに美味しい。
ハンバーグはミディアムレアで、真ん中にちょっと赤みが残る程度で焼いてあった。
となりのポテトチップも厚みがあって、かなり食べれる。

これは美味しかった。日本にもあっていいと思える美味しさであった。

2010年10月12日火曜日

IPAM Workshop 2010 [3/8]

ワークショップ2日目。
今日は Nesterov の話からである。Nesterov の話は Quasi-Newton の話であって、どのように smooth convex optimization に適用するかであった。

Lan の話では Bundle method の話である。Bundle method もアプリケーションによっては効果的なようである。

お昼は、学食のうちの今度は Sbarro である。ニューヨーク発のピザとパスタのチェーン店であるであるが、渋谷にも支店がある。
ピザを 1枚とサラダ、それにスプライトのセットである。
ピザはナイフとフォークで食べるには大変なほど堅かったが、ほうれん草とマッシュルームで味はそれなりによかった。これで7$ちょっとである。

午後のセッションまで時間があったので UCLA ストアによる。場所は、学食がある建物の1階である。
アメリカの大学らしく、UCLA のロゴの入ったTシャツが大量に販売されている。
他にも、細かい電気製品、簡単な食べ物、本など充実している。
例えば、本などは「ファインマン物理学」が全3巻(日本語訳は全5巻)が80$ 程度で販売されている。
日本語訳と比較するとかなり安いので、うっかり買いそうなってしまう。
さらに、この棚の少し下には、日本で販売されている「マンガでわかる物理学」が英語に翻訳されて発売されている。日本の参考書が発売されているのは、かなり珍しく、「これも日本の得意分野である」と気づく。
午後のセッションも3つの発表。やはり、今回のワークショップでは first-order method が目立つ。これについては、日本に帰国したら調べてみることとする。
夕飯は、中国系の研究者とシンガポール系の研究者とともに日本料理のお店 Ami へと行く。頼んだのはうどんのセットとカリフォルニアロール巻き。
アメリカでの日本料理レストランは、すごく高級か、あんまり美味しくないか、のどちらかであるが、ここはそれなりに食べることができた。ボリュームも日本人を意識しているらしく、うどんは1玉程度であるし、カリフォルニアロールも適度なボリュームである。
ところで、他の人はシーフード焼きそばを頼んでいたが、味付けが明らかにタイ風で(メニューにもダイレクトに Thai の表記)、なんでもかんでも日本風なわけではないようである。

2010年10月11日月曜日

IPAM Workshop 2010 [2/8]

今日からワークショップである。ワークショップの会場となる IPAM までは、学内を通っていっても 1km 近くあり、 片道10分程度である。さすがにアメリカの大学はキャンパスが広い。


キャンパスにある建物は味わいが日本とは異なる。この写真は Powell library である。


また、この白い建物(後ろのほうの茶色は別の建物)が会場となる IPAM である。9時ごろに到着して受付を済ませると、すでにかなりの人がいる。このワークショップでは朝ごはんが出るので、参加者がすでに食べ始めているようである。出ているのはクロワッサンなどのパン類とコーヒー、ジュースなどの飲み物である。



ワークショップは、思っていたよりも参加者が多く、参加者リストはざっと100人ぐらいであろうか。
運営側が想定していたよりも多かったようで、会場は「急いで椅子を持ってきた」という感じがありありとあった。

午前中は Nemirovski と Parrilo の話であった。Nemirovski の話は、さすがに難しかった。
さすがは Nemirovski、簡単に理解できるレベルではないのである。

このワークショップは一人の発表が50分と長いため、午前に2人、午後に3人のスケジュールである。
お昼は IPAM から近い大学の食堂へと移動する。
ここの食堂はかなり広く、いくつかのファーストフード系のチェーン店が入っている。
今日はその中でも Rubio's Fresh Mexican Grill からタコス(2.59$)をひとつとミニサラダ(1.49$) とスプライト(1.49$)である。これに消費税が入って 6.11$ となる。



タコスは魚のタコスでシンプルな感じ、サラダは豆のサラダでドレッシングがあっている。6$ というとちょっと高めの気もするが、それなりに美味しかったのでいいことにする。

午後は Ye の話があった。Markov Chain の話などがあって、参考になった。
(なお、今回のワークショップの発表資料は、全員分がそのうちに Web site に掲載されるらしい)

夕飯は Reception & Poster session ということで、夕飯を立食形式で食べながら Poster session を見てまわる。Poster session は主に博士課程とPostDoc が中心であるが、始まってすぐは有名な先生たちがポスターを見てポスターを展示している人と話しこんでいるので、この間に先にご飯を済ませる。
すると、有名な先生たちが一通り見終わったぐらいで見ることができるので、展示をしている人と話す時間が比較的取りやすい。
今回は、中国系の学生(中国人 or 中国系アメリカ人)と思わしき見た目の人が結構多かった印象である。

ポスターを見ていて気がついたが、first-order method が研究の主流になりつつあるようである。こういった情報は日本にいるだけではわからないので、外国に来て情報収集することが大事である。

2010年10月10日日曜日

IPAM Workshop 2010 [1/8]

UCLAのIPAM(Institute for Pure & Applied Mathematics) で、今年は複数のワークショップが各月ごとに行なわれており、その2つ目、Numerical Methods for Continuous Optimization を聞きに行ってきた。
これは、そのメモである。

2010年10月10日、Ubuntu 10.10 が公開される日の 6:45 PM のシンガポール航空 SQ12 便で成田を出発し、ロサンゼルスに移動をした。


まず、出発前にお昼を済ませた後2:00PM頃に自宅を出発。京浜東北線と京成線を乗り継いで成田空港第1ターミナルへと到着する。飛行機はほぼ定時に出発。機内食は、テリヤキチキン丼とおそばとパン、と、まさに炭水化物祭りである。となりに座った外国人がサラダに入っていたサーモンについて「生の魚はダメ」といってくれる。また、蕎麦については「ソースを蕎麦にかけて食べる」と説明してしまったが、よくよく考えたらつゆにつけて食べることもできた。お蕎麦を食べ終わった後に、パンの下にノリと七味唐辛子が入っていたことに気がつき愕然とする。となりの外国人も同様だったようで、使い道のなくなったノリと唐辛子をまたもやくれた。




寝る前にひとつ映画を観ておこうと思ってみていたのが、「Toy Story 3」である。日本語訳がなかったので困ったが、英語の音声と中国語の字幕を見ているだけでもストーリは大まかに把握できた。

ごみ処理場のシーンまではたいして面白くなかったが、アンディと小さい女の子が話をしているシーンはこの映画のクライマックスでもあり、いい話である。


朝食はソーセージとオムレツ。

結局、機内で2時間程度しか眠れなかったので、少し味見する程度で終わりにしておく。



飛行機はロサンゼルス空港、LAX に定時を若干前に到着する。
このあと、入国審査で「お前の妻はどこにいるんだ」という通常はありえないような質問を受ける。
このときに審査官がパソコンを操作しながらだったので、どこかに変な情報があると面倒なことになるパターンだが、そういったこともなく無事に通過できた。
あとで学会で他の人も同じようなことを質問されたか聞いてみたが、どうやら他の人は聞かれていないらしい。いったいなんだったのか、いまひとつ不明である。
空港からホテルまではシャトルバンをオンラインで予約してあったが、シャトルバンに乗り込むところでは一人の係員をみんなで取り囲んでいる状態である。この係員に自分がどこに行くのかを説明する必要がある。しかもこの係員の作業がいまひとつなので、周りが文句を言う人だらけであった。シャトルバンは複数台が乗り場に来ているが、同じ方向に乗る人が同じシャトルバンに乗る必要があり、それに手間取っているようであった。同じスーパーシャトルでも、ニューヨークはある程度システム化が進んでおり、ここで時間はかからない。とにもかくにも20分程度待っていると、どうやら Westwood 方面のシャトルバンが来たようでこれに乗り込む。
シャトルバンは、Freeway 405 などを使って、一路 UCLA のある Westwood を目指す。今回泊まるホテルは Hilgard House Hotel である。このホテルの道向かいにもっと大きなホテルがあるが、こちらは Hilgard House Hotel に比べて、かなり高い。なお、Hilgard House Hotel は、UCLA の敷地のすぐ外にあり、チェックインの時点で既にワークショップ参加者と出会う。
Westwood の地域は、UCLA の学生街であり、となりにビバリーヒルズもあってロサンゼルスの中では比較的治安が良いとされている。もちろん、夕方から暗い道は危険である。Westwood Blvd と LeConte Blvd の2本の通りは、レストランも充実しており、人通りも多いので、ここを使うのが安全性が高い。
日常品などは LeConte Blvd のスーパーマーケット Ralphsと電気店 Best Buy でたいてい用が足りるので、Hilgard House Hotel はかなり使い勝手が良い。
しかも、LeConte Blvd を通るバスは2番(ハリウッド方面)、761番(ゲッティセンタ方面)があり、これまた都合が良い。
ホテルのロビーにあったレストランマップを参考に夕飯を探す。
今回は FALAFEL KING という中東のお店である。このお店は Broxton Avenue にあり、本格的なレストランではなくファーストフード感覚である(チップがいらないタイプ)。
なお、ホテルにあるマップだと位置が Broxton Avenue の西になっているが確か東だったかと思う。
ここでは FALAFEL というものを食べてみた。どうやら、コロッケに近い感じのもので、これはそれなりに美味しかった。アメリカの食事のレベルは日本に比べるとどうしても劣るが、最初からそれなりに美味しいものに当たったのはラッキーであった。
帰りがけに Westwood 通りと Weyburn 通りの交差点にある CVS に寄ってミネラルウォーターなどを仕入れる。
ホテルに帰って、早速寝る。

2010年10月8日金曜日

資料作成

海外出張に先立って、できる範囲の事務処理を片付けるだけで今日は終わってしまった。
楕円の研究については、重要な点をリストにまとめたので、これをベースに考えてみたい。

今日の作業内容:
10:00-10:30 [ok] 資料作成の始め
13:40-15:00 [ok] 資料作成第1部
15:30-17:00 [ok] 資料作成第2部
17:30-18:30 [ok] 資料作成第3部
今日のBGM: FF12 OST [1,2]
今日のランチ:シッダルータ ほうれんそうとじゃがいものカレー
明日の予測作業時間: 2h

2010年10月7日木曜日

emacs 上で gpg で暗号化

gpg で暗号化できるが、emacs 上で直接テキストファイルを暗号化することができる。
したがって、暗号化したファイルを emacs で開いて編集して、直接暗号ファイルに書き込むことができる。

gpg で鍵を作ってある場合、Ubuntu などではすでに emacs に easypg が組み込まれているので、拡張子を ???.gpg とするだけである。例えば、
$ emacs sample.gpg
として、Ctrl-x Ctrl-s でセーブをするときにどの鍵で暗号化するかを選択して m でマークをつけて、OK のところでリターンキーを押せばよい。
実際に emacs を終了して、cat などで sample.gpg を表示させれば暗号化されてバイナリになっていることが解る。
次に emacs で sample.gpg を開くと、鍵のパスフレーズが聞かれ、これによってファイルを編集できるようになる。

なお、古い emacs などの場合、easypg が入っていないこともあるが、この場合には
http://sourceforge.jp/projects/epg/files/
からepg-0.0.16.tar.gzをダウンロードして、
./configure && make && make install でインストールできる。
利用するには、.emacs に以下の2行を追加する。
(require 'epa-file)
(epa-file-enable)

今日の作業内容:
10:00-10:30 [ok] gpg 下調べ
15:30-16:00 [ok] 書類整理
16:00-16:30 [ok] gpg & emacs 下調べ
16:30-17:00 [ok] 海外出張書類コピー
17:00-17:30 [ng] 情報幾何の資料調査
17:30-18:30 [ng] Fisher 行列資料調査
18:30-19:00 [ng] 楕円の例を探す
今日のBGM: なし
今日のランチ:さか本 カレー膳とおそばのセット
明日の予測作業時間:3h

2010年10月6日水曜日

楕円の例、難しい

やはり楕円の例は簡単には見つからないようだ。
もう少し考えてみる必要がある。
簡単な例だと、目的関数の正定値行列を作るのが aritifical になってしまうのだが、portfolio のモデルだと中心が必要ない。


今日の作業内容:
10:00-11:00 [ok] SDPA 原稿修正
10:30-11:30 [ok] Bental-Nemirovski の論文チェック
11:30-12:00 [ok] 例題にできそうかどうかチェック
16:00-16:30 [ok] 疎行列について調べる
17:30-18:00 [ng] SDPA 原稿修正
18:15-19:00 [ok] 海外出張書類準備
18:30-19:00 [ok] 楕円の例を考える
今日のBGM: NOIR OST [1-2]
今日のランチ:味庵 白身魚のチリソース
明日の予測作業時間: 2h

2010年10月5日火曜日

楕円の例になりそうなものを探す

やはり、楕円の例になりそうなものは簡単にはないので、もう少しかかりそうである。
linear な項だけでなく quadratic な項がすべての変数にあるといいのだが、明示的にいれてしまうと、わざとらしくなりすぎて良くない。
とりあえず、Bental-Nemirovski の本から例を探してみる。

今日の作業内容:
10:30-11:00 [ok] 事務書類
10:45-11:45 [ok] 海外出張書類準備
13:10-13:30 [ok] 海外出張会計準備
13:30-14:30 [ok] 楕円の例を考え直す
14:40-15:00 [ok] 簡単な例をSDPで検証
16:00-17:30 楕円になりそうな例を探す
今日のBGM: マクロスF OST [1-2], FF7 Reuion
今日のランチ: らく 鶏くわ丼とおそば
明日の予測作業時間:2h

2010年10月4日月曜日

SCIP の話を聴く

今日は午後に SCIP の話を聞いてきた。
SCIP は constraint program のためのソフトウェアで、 ZIB で開発が進められている。
やはり、contraint program なので、いろいろな手法が取り込まれており、SDPA と比較しても複雑になっている印象である。
いずれにしても、branch-and-bound などは全ての問題に対して同じ方法で効率をあげようとすると無理が生じるので、そのあたりを複数の手法でいかにカバーするかが重要である。


あと、SDP で楕円の計算の example を作ってみているが、aritificail ではなく、シンプルでかつ効果的なもの、となると、意外と難しいことに気がつく。
こちらは、アイデアを練り直す必要がある。

今日の作業内容:
15:55-16:15 [ok] 事務処理
16:15-16:45 [ng] Matlab の乱数のところ
16:50-17:20 [ok] Matlab の乱数のところ
17:00-17:30 [ng] SDP での定式化
17:00-17:30 [ng] SDP での定式化
17:40-18:10 [ng] SDP での定式化
18:10-18:30 [ng] もう一度アイデア練り直し

今日のBGM: everywhere [1-2]
今日のランチ:じょじょえん カルビクッパうどん
明日の予測作業時間:4h

2010年10月1日金曜日

制御の論文もチェック

ellipsoid については、制御系の論文にも引用されているようなので、そちらの論文もチェック。
今日読んだのは、

Calafiore, El Ghaoui, Ellipsoidal bounds for uncertain linear equations and dynamic systems, automatica, 40, 773-787, 2004

制御の論文だと、最適化とはまた違った視点もあるし、応用例なども異なるので、そのあたりは参考になる。
特に、3章については応用のアイデアを SNL にも活用できそうだ。また、数値実験の example も non-convex な例になっているので、これも取っておきたい。

論文読みはあと3本ぐらいにして、そこで一端読んだ論文の使えそうなところを抜粋することにする。

あと、どのくらい作業しているかのメモをつけてみることにした。
予定時間までに終われば ok, 終わらなければ ng としてメモ。
今日は予定時間しかかかなかったが、経過時間を把握したほうが良さそうなので、来週からは開始時間も記入する。

今日の作業内容:論文読み 2h + SDP 緩和チェック 2h
今日のBGM: SKY OST [1-2], FF12 OST [1,2,3]
今日のランチ:らく 鶏くわ焼きとおそば
明日の予測作業時間:5h

10:20 [ok] lxde での付箋調べ
11:20 [ng] 論文p773-778
11:50 [ok] 論文p777-783
14:00 [ng] SDPA パッケージチェック
14:30 [ok] SDPA チェック項目のチェック
15:00 [ng] SDP 緩和の簡単な例を確認
15:30 [ok] SDP 緩和の簡単な例を確認
15:45 [ng] SDPA チェック項目再確認
16:00 [ok] SDPA チェック項目再確認
16:30 [ng] Debian コマンドチェック
17:15 [ng] Debian コマンドチェック
18:45 [ok] SDPA 原稿修正
19:00 [ok] 提出書類作成