2010年7月5日月曜日

Erice 2010 [5/11]

5日目にして、ようやく風邪も克服し、体調が回復する。また、時差ぼけが解消し、朝にお通じが来るようになった。

宿泊しているのはサンフランチェスコであるが、ここは通常のホテルとは異なるため朝ごはんが出ない。
冷蔵庫は小さいのがあるが、テレビはない。シャワーも、浴槽のないコンパクトタイプである。たまに蜂が入ってくるので注意が必要である。

とにもかくにも朝ごはんがないため、学会センターに準備されている朝ごはんを食べる。なお、通常のホテルに泊まっている学会参加者は、それぞれのホテルで食べてから Dirac ホールへと来る。
ここで出されている朝ごはんは、パンが3種類(固めのお菓子タイプとロールパン、ロールパンにチーズとハムがはさまれたもの)とコーヒー、紅茶、プラム類のフルーツとゆで卵である。セルフサービスで取り放題なのであるが、実はこのメニューは Dirac ホールでの学会の休憩時間に出てくるメニューと同じなのである。違いは、ゆで卵が休憩時間に出てこない、というだけである。
朝に食べても休憩時間に食べてもいいのであるが、実はこの時間帯は他の学会参加者も食べに来ているので、ちょっとした話をしたりするのにピッタリである。ドイツから来た参加者から「東ドイツの時には、ここに来れるとは思ってなかった。」とか、オーストラリアの参加者からは「ローマの空港でスーツケースが消えたよ。」という情報が聞けた。なお、ローマの空港でスーツケースが消えた、という参加者は結構いたようである。「バッゲージクレイムを出してきたが学会中には間に合わないだろう」と笑っていた。これくらいの器量が南イタリアでは重要である。

今日の学会のメニューは、SDP 関係であり、最後のあたりに自分の発表も含まれている。学会中でも一番重要な日である。
Plenary の内容としては、Rendl が copostive programming と QAP, それらの SDP 緩和の話をしていたり、Wolkowicz が face やセンサーネットワークと SDP の話をしていて面白かった。
ほかの発表では max-cut を解くのに、三角不等式を入れたり、別の不等式を入れていたりするのもあった。あと、イタリアの学生の発表では、Rendl が共著になっているものが多かった。イタリアとオーストリアは共同研究などが多いのかもしれない。

お昼は発表準備も兼ねて、自分の部屋でカロリーメイトで過ごした。

夕方に自分の発表があった。20分のところを23,24分ぐらい話してしまったらしく、残念ながら質問の時間をカットされてしまった。あと、後半は英語を話すのが疲れてしまったので、体力をつけようと思った。
この日の発表が全部終わった後、Gaudioso が話しかけてきてくれて、「面白い内容だった」と言ってくれた。あとで彼の論文を送ってくれる、とのことだったので、ここまで来て良かったかと思った。

学会は17時を目処に終わるが、レストランの夕飯は20時ぐらいからなので、オランダの研究者(出身はインドネシア)と最初にあったロシアの PhD と一緒にエリーチェの外側をぐるっとみて回った。
なお、このオランダの研究者、日本のアニメや映画にやけに詳しかった。アニメは日本を代表する文化のようであり、日本人もアニメの知識をつけないと日本についての話についていけないようである。



あちこちに教会がある
エリーチェから東の方向

北西には外壁も残っている
エリーチェの入り口に向かう道路のあたりには The city of science と書かれている
西側の地中海の夕焼けも抜群


その後、レストラン Elimo で夕飯を食べた。リゾットと魚とスイカ、とこの前来たときと同じ材料であるが、調理方法がちがくて美味しかった。あと、今回の旅行で初めて全部食べきることができた。やはり発表が終わるとゆとりが大きくなる。なお、Elimo のおじさんは、それなりに英語ができるので、ある程度コミュニケーションが取れて楽しい。ちょっと変なおじさんでもある。

最初に行こうと思っていたレストラン Ermione は閉店していた(季節営業の可能性もある)

リゾット(うにが乗ってて美味しかった)
ツナのソテー(これは結構大きくて、食べ応え十分)
デザートのスイカ(これをフォークとナイフで食べるのが難しい)



サンフランチェスコの自分の部屋に戻って、「かぜよみ」を聞きながら論文を読み始める。査読を頼まれていた論文で、やはりこれも精神的なゆとりができたので読み始められた。
11時を過ぎた頃に査読をストップして、シャワーを浴びて寝ることにした。

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