2010年7月1日木曜日

Erice 2010 [1/11]

イタリアのシチリア島にあるエリーチェに学会で参加してきたので、そのときのメモを書いておくことにする。

いつも「地球の歩き方」を参考にしているが、「地球の歩き方」はローマや南イタリア編が内容が薄めであるため、すこし補足的な内容も書いておこうと思う。(ローマについては、まともに書き出したら本の厚さが何センチになるかわからないので、ある意味仕方がない)

なお、ブログの投稿の日付は、学会に参加した日付(2010/7/1出国、2010/7/11帰国)にあわせてあるが、実際に投稿しているのは帰国してから2週間程度経っている。

まず、2010/7/1 の前日の夜、どうも体の間接が痛いなぁ、と思っていて、たまには体温計で計ってみるか、と計ってみると、37.4 度まで上昇していた。平熱を1.5度上回っており、どうやら風邪を引き始めていたようだ。とりあえず、暖かいお風呂に入って、布団もあつがけをして寝たら、翌日には関節の痛みは取れていた。ただ、やはり完全に回復しているわけでもなく、吐き気に何度も襲われてみる。

9時に自宅を出発して、日暮里から京成に乗り換える。京成の日暮里駅が1階と2階に分かれたホームになっていたので、ビックリした。その後、無事に成田空港に到着。

今回乗る飛行機は Alitalia 航空の AZ785 で成田 13:20, ローマ 19:00 の直行便である。成田空港でチェックインしようとエコノミークラスの長い列を探す。たいてい、ファーストクラスやビジネスクラスは短い列でエコノミークラスは長い列になっているものである。ところが、このときの Alitalia のカウンターは誰も並んでおらず、長い列を探そうとしていた自分はいきなり迷ってみる。チェックイン自体はすんなりとできて、24番ゲートから飛行機に乗り込む。

飛行機はほぼ定時に離陸。チェックインが簡単だけあって、ガラガラの機内は搭乗率が40%そこそこといった感じであった。

約1時間程度でスナックがでて、そのあとに夕飯が出てくる。

これがお菓子。プリッツエルがニューヨークを思い出して懐かしい。

そして、これが夕飯。夕飯に NASU を出すという暴挙に出る Alitalia 航空。危険である。 ちなみにNASU以外はそれなりに美味しい。


飛行機の中では、映画として Avater を見た。
Avater は映像はすごいが、話がちょっとひどい。簡単にいうと「勝てば官軍」である。
あと、環境保護がひとつのテーマになっているが、日本のように環境との共生を盛んにいっているような国からすると、かなり陳腐でもある。
映画として致命的なのは、「1度見れば十分」というところである。確かにすごい映画ではあったが、何度も見たい映画ではないのである。



Avater を見終わったあと、睡眠をとることにした。時差の関係で、そのまま起きていくのも方法としてはありだが、今回は風邪を引きかけているので体力温存の為に睡眠をとることにした。ところで、飛行機の中は乾燥がひどいので、「のどぬーるマスク」を着用するようにしている。だいたい国際線は乾燥がきついが、Alitalia の乾燥はかなりひどい。United の場合、のどぬーるの湿気がなくなるまでに7時間程度かかったが、Alitalia の場合は4時間程度で湿気が飛ぶ。乾燥が激しいことが良くわかる。


だいぶ寝て、飽きはじめた頃(着陸まで2時間程度)、機内が明るくなって朝食となる。

朝食は、それなりではあったが、あまり食欲がなかったので、パンとケーキは持っていくことにした。


Alitalia は乾燥もひどいが着陸も結構ひどい。気圧差がストレートに出て、耳が痛くて大変だった。ここまで短時間で上空から一気に着陸するのははじめてである。ローマのフェウミチーノ空港は海岸よりにあって、それほど無理しなくても高度を下げられるはずであるが、航空規制でもあるんだろうか?
(羽田空港の場合、米軍の規制で急激に高度を上げないといけないときがある)

何はともあれ、フェウミチーノ空港に到着。
ここでは、日本などの長距離フライトのターミナルがメインから少し離れた位置にあるため、最初に小さい電車みたいので3分ぐらい移動する。これで次に入国審査である。入国審査は、パスポートをチラッと見ただけで終了した。荷物を取った後の税関にいたっては、申請するものがない場合、係員が立っていないゲートを出て、無事にローマに到着。

今回は、ローマに一泊だけで、次の日にはこの空港からシチリア島に飛ぶので、スーツケースを預けることにする。フェウミチーノ空港の荷物預かり所は、税関のゲートを出て、一番右(ざっと400mぐらい)にある。廊下の端に窓口が1個だけあって、ここで対応してくれる。

預かり所の入り口


空港の廊下では、上のようなマークが出ている。(右から2個目が預かり所を示している)


なお、預かり所では荷物を預けた後、パスポートのチェックがあった。どうやらパスポートの名前を控えているらしく、受け取り用のシールに自分の名前が入力されていた。
預かり所はテキパキと仕事をしているわけではなく、一人当たり5分程度はかかっているように見えた。
荷物を受け取るときに長蛇の列になっていると時間がかかるので、そのあたりは注意が必要だ。

そのあと、空港内を歩いてローマ市内に直行している電車、レオナルドエキスプレスを探す。この電車は30分おきに出発しているが、ローマの中央駅テルミニ駅までノンストップである。
切符は自動券売機でも購入できるが、自動券売機は一人当たり3分ぐらいかかる代物で、決して速くない。空港からきた場合には、右手に人がいるカウンターで購入できるので、このほうが便利なようだ。
なお、片道14ユーロである。

なお、レオナルドエキスプレスの乗降口は狭い上に段差が大きい。スーツケースなどは、自力で40cmぐらい持ち上げられないと乗降が大変である。ベビーカーがある場合には、タクシーにしたほうがよい。あと、イタリアだけあって、この電車はスリが多いらしいので、注意が必要である。「地球の歩き方」にも数種類のスリの方法が書かれている。



ところで、このとき乗ったレオナルドエキスプレスは相当混雑していたが、このとき同じところに2人の日本人女性が座っていた。年齢としては40歳ぐらい(?)で、レオナルドエキスプレスのチケットが一人当たり15ユーロだったらしい。どうやら、時間指定のチケットだったらしく、チケットの種類あるいは購入の仕方などによって値段が変わるようだ。テルミニの駅でこの2人とはお別れしたが、実はあとで意外な展開があった。


飛行機が30分程度早く着いたので、テルミニの駅に19時40分には到着。レオナルドエキスプレスのホームからメインの西口まではかなりの距離があり、歩いて7,8分。
まずは、帰りのチケットを先に購入しておく。帰りはドタバタするかもしれないし、30分おきの電車なのでチケットで手間取って次の電車、などとならないようにしておきたい。
今回は自動券売機で買おう、と思って自動券売機で買っている女性の後ろについてみる。すると、この女性、なぜか何枚もチケットを購入して、10分以上かかった。ローマでは、何枚もチケットを一度に購入するのが流行っているのだろうか?
で、券売機に挑戦してみたが、どうやら券売機では時間指定のチケットしか購入できないようである。帰りは時間が確実ではないので、このチケットはあきらめて、売店に向かう。券売機だけでなく、タバコ屋や駅の売店でもチケットを売っているのである。おばちゃんに「フェウミチーノ」と言ったら、チケットが出てきたが「これ、明日も使える?」と英語で聞いてみたが、英語が通じないようなので、まずはチケットを見て確認する。チケットは、「テルミニ駅と空港のどちらか片道一回のみ有効」とあるだけで日付は特にない。ここで14ユーロ払ってチケットを購入。
そのあと、地下にあるスーパーでミネラルウォーターを 0.27 ユーロで購入。500ml とはいえ、30円程度と思うと、かなり安い気がする。

テルミニ駅を出て、200メートルぐらいにあるホテルジェノバに到着する。ローマにあるのに「ジェノバ」というのが良くわからないが、どうやらイタリアにはそれぞれの地名のホテルがあるらしい(ミラノとか、パリとか)。時計は午後8時を回っているが、緯度が低いのとサマータイムなのが効いているため、8時過ぎでようやく暗くなってきた感じであり、テルミニ駅近くであれば特に怖さは感じない。

ホテルジェノバでは、なぜか部屋の鍵の開け方が解からず、ホテルマンにきてもらったらすんなりと開いた。謎である。
部屋は案外広めで使いやすい感じだ。テレビで CNN が写っていた。飛行機で朝食に出ていたパンとケーキ、夜食に出てきたおにぎりを夕飯代わりに食べる。そのあと、お風呂にお湯を張ってゆっくりお風呂に入って、早速寝る。

ホテルジェノバは、真ん中の建物。

0 件のコメント:

コメントを投稿