2010年7月4日日曜日

Erice 2010 [4/11]

学会も2日目となり、だいたいの様子が解かってきた。
時間はたいてい守られているが、それほど真剣に守らなくてもよい。

あと、今日の発表は全体的に低調であった。午前中はメモを見返しても特に書くようなことはなし。
午後になると Support Vector Machine の話が出てきて、それなりに面白かった。
Sciandrone の話は kernel trick とかとの兼ね合いの話だった。
また、Gaudiosono の話は、classification problem に DC model を適用するというもので、これはなかなか面白い話であった。nonsmooth な最適化を近似計算で行なっているようである。
Ong と Villa の話では、RKHS(Reproducing Kernel Hilbert Space) を使って Support Vector Machine の計算を行なっていた。emprical な部分と regularization の部分を重み付けして足し合わせたりしているようである。あと、Ong のところでは、これらを組み込んだフリーソフトを作っているようだ。

ご飯については、またもやレストランである。
「学会バッチを見せると飲み物以外は決まったコースが出てきて無料」というのは、自分たちの参加している学会だけかと思ったが、どうやらエリーチェで開かれる学会では比較的共通しているフォーマットらしい。食べ終わった後に紙を渡されて、誰が食べに来たかを書くようになっており、たぶんこのリストに従って後で学会センターからレストランに支払いが行なわれるのだろうと思われる。
なお、エリーチェは Dirac, Feynman, Fermi ホールなどがあることからも解かるように、物理関係の学会が利用することが多いようだ。自分が参加した学会では、レストランの紙に「Mathematics」と書けば十分だったので、Mathematics の学会はそれほど頻繁ではないらしい。

お昼は、イタリア人学生グループとともに、エリーチェの入り口の門の近くにある Elimo に食べに行ってきた。ここでは、最初にリゾットが出てきたが、カレー風味ながら魚介の味がしっかりと出ていて美味しかった。次は魚のグリルで、ラストはスイカをベリー系の果実が入ったシロップに漬け込んだもので、これらも美味しかった。エリーチェの中では、Elimo はかなり美味しい部類に入る。ただし、ここは種類を選べないので、運悪く自分の嫌いなものが出てくることもある。


学会が終わった後に、19:30 からサンフランチェスコのすぐ近くの教会、ジョルジアーノ教会で音楽のコンサートがある、とのことで聞きに行ってきた。教会にみんなびっしりと座っており、何人かは学会参加者も混じっている。コンサートは10曲ぐらい、1時間ぐらいあり、途中で歌を歌っていた人はアジア系の人であった。なかなかいいコンサートであった。
なお、このコンサートは音楽祭の一部で、シチリア島では7月8月にかけて、このようなコンサートをあちこちで行なうようだ。近くの教会だったのは、たまたまスケジュールがぶつかっただけである。

コンサートの様子
歌っているのが日本人ぽい顔立ち


夕飯は、またもやイタリア人学生グループと一緒に食べてきた。街の中心に近い Prima dea でマルガリータを食べて味は美味しかったが、夕飯を食べ始めたのが9時過ぎ、食べ終わったのが11時過ぎであって、かなり体力を消耗してしまった。


あと、エリーチェはみやげ物屋さんとレストランばかりで、実は1週間程度の滞在にはあまり向いていない。学会センターでスーパーマーケットを聞いてみるが、どうやら英語を理解しない人らしく、うまく情報を得られなかった。あとで調べたら、イタリアでもスーパーマーケットに近い発音であり、単純に英語を理解していないのではなく、そもそもエリーチェにスーパーマーケットのような存在がないことが解かる。

学会参加者からいろいろと情報を得るうちに、どうやら Dirac ホールの裏道に近いところを通ると小さい雑貨店がある、とのことで、そこに行ってみた。雑貨店は小さかったが、歯ブラシが売っていたので、無事に買うことができた。位置的には、Dirac ホールの北東で、直線にすると20メートルぐらいだが、入り組んでいるので解かりにくい。雑貨店は、レストラン「エーデルワイス」のある広場から、「エーデルワイス」の左の道を進んだところにある。(と書いていることからも、如何に迷路な街並みであるかがわかるであろう)
雑貨や入り口
雑貨屋の様子





あと、サンフランチェスコはどうやら牢獄ではなくメディカルセンターらしい。学会の参加者からそういった情報を聞いた。ちなみに、サンフランチェスコにも学会参加者は多く泊まっており、無線 LAN のところで PC を使っていると、その前を通る学会参加者がちらほらいた。
なお、エリーチェの学会関係の建物は、それなりに無線 LAN が配備されており、Dirac ホールなどでも無線 LAN が使える。スピードも、メールのやり取りや、論文を PDF でダウンロードしても特に問題なかった(動画は試していないので解からない)。ただし、学会側が用意してある無線 LAN は暗号化されていないので、機密情報は扱えない。また、Dirac ホールでは、壇上に近い座席のところには電源ケーブルが来ている。これはイタリア用のものなので、日本のPCを使うときには、プラグの形を変形するものを挿した上で電圧を変換するものを接続して使うことになる。(これは、海外に行ったら、だいたいどこでも同じ)




部屋の鍵(左側の小さいのが普通の鍵の大きさであり、右側のはゴツクテ、つい笑ってしまう。この鍵を見たら、誰でも牢獄と思う。)

サンフランチェスコの正面(宿泊者は別の道路に面した裏口みたいな入り口を使う)

サンフランチェスコの内部。部屋の番号が連続しておらず、36番の隣が14番だったりする。

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