2010年7月2日金曜日

Erice 2010 [2/11]

朝4時ぐらいに一度目が冷めてしまったが、もう一度寝なおして6時ぐらいに起床。
今回は西に向かってのフライトなので、時差ぼけがきつくない。(日本に帰った後がきつい、ということ)

朝食付きのプランだったので、6時30分ぐらいに朝食を食べに行くと、まだはじめていないらしく扉が閉まったままだった。仕方なく自分の部屋に帰ると、またもやドアが開かず、またもやホテルマンにお願いする。ホテルマンは、さくっと開く。まったくの謎である。

これ以上ホテルマンを呼ぶのも悪い、と思い、朝食を済ませた後、そのままチェックアウトするようにスケジュール変更。すべての荷物をまとめる。ただ、スーツケースがない分、5分もかからずに出発体勢となる。CNN を見ながら時間をつぶす。あと、別のチャンネルでイタリア料理の番組も放送していた。イタリア語なので、内容はよくわからなかったが、料理はおいしそうであった。

7時30分過ぎに2度目の朝食トライ。今度はドアが開いていた。どうやら7時スタートのようである。
基本的にはビュッフェスタイルなので、適当にパンとかを取ってきて食べる。




イタリアだけあって、パンとかかなり美味しい。特にアップルジュースが、なぜか緑色なのに、これが抜群に美味しかった。前日に飛行機に乗ってきたので、ここで無理をすると体調を崩すこともありえるため、少しの量を30分ぐらいかけてゆっくりと食べた。

食べ終わったところで、そのままロビーに階段で移動してチェックアウト。ホテルを後にする。

今日の午前中は、JTB の半日ツアーで移動する予定である。

JTB[ローマ市内午前半日観光]のページ

なんせ、今回はシチリア島がメインであるため、ローマをそれほどゆっくり見て回れるわけでもなく、効率的に見て回る必要があった。そのため、ツアーで移動することにした。
(時間があれば、地下鉄などで移動するのも楽しいと思う。ただし、観光に使い勝手のいい地下鉄の路線は、スリも多いので注意が必要)

JTB のツアーが出るマイバスデスクまではホテルから歩いて400mぐらい。この間にも、噴水があったり、教会があったりと、ローマはちょっと歩いただけでも豪華な建物が次から次へと現われる。

共和国広場

ローマ三越店

なお、マイバスデスクはローマ三越の裏側の路地を行ったところにある。

マイバスデスク入り口

ちなみに、マイバスデスクにはトイレがないので、ホテルで済ませるか、近くのカフェを利用することになる(ローマ三越が開店すれば、そちらも利用できると思う)。
今回のツアーは4人が参加、ということで待っていると、なんと昨日レオナルドエキスプレスで同じところに座った女性二人組みが!!
偶然とはビックリなものである。どうやら女性二人組みは観光に来たらしく、この午前中ツアーに参加した後、夜のコースにも参加するらしい。
あと一人は、若い男性で、たぶん大学生か就職して数年ぐらいの印象であった。

参加者4人に日本人ガイドとイタリア人ガイドが1人ずつ、さらに運転手が1人加わって、ローマ三越前からバンに乗って、移動開始である。最初の目的地はバチカンであるが、そこにたどりつくまでにも既にあちこちに名所があり、それを車で移動しながら順次見ていく。あまりに多すぎて、覚えるのは無理であるが、それぞれの建物は違いがあって、見ているだけでも楽しい。


サンタジェロ城

20分ぐらいいろいろと見ながら走ったところでバチカンに到着。車を降りて、バチカン市国へと徒歩で入国。パスポートのチェックとかは特にない。セキュリティのところでは、袖が短い人とかがチェックを受けていた。あまり袖がない服とかはダメな用である。セキュリティを通ったところで、ガイドの人からサンピエトロ寺院の説明を聞く。寺院内部で大きな声で説明するわけにもいかないので、先に説明をしてあとは自由行動となる。

サンピエトロ大聖堂


サンピエトロ大聖堂の中

ミケランジェロ作
このあたりが位置的には中心



サンピエトロ大聖堂はあまりに有名なので、どういった建物か、それぞれが何を意味しているのかはここには書かない。
ところで、自由行動が終わったら、出て右側のトイレの前(バチカンの入り口から見たら左手)で集合、それまでに切手などのお土産を購入する、という予定になっていたのだが、さっそく右側のトイレに行こうとしたら、係員に制止されてなぜかそちらへ行けず。しかたなく、セキュリティのところを回って、外側からそちらに向かったところガイドさんに合流できた。どうやら、どこかの偉い人が来て、右側のトイレのあたりが立ち入り禁止になったらしい。切手は買えなくなってしまったが、仕方ない。

そうそう、セキュリティのところは長い列になっていた。9時前に並ばないと、30分以上セキュリティにかかってしまうらしい。バチカン美術館についても、朝早くに入らないと、列に並ぶ時間が相当長くなる、とのことであった。

ミニバンに乗って、次はコロッセオに移動。
途中でフォロロマーノなどを車の中から見学する。
フォロロマーノ

10時ぐらいにコロッセオに到着。
コロッセオは、やはりでかすぎた。

コロッセオはでかい

なお、この時間帯になると日光が強くなってくる。ペットボトルで水分補給するなど、7月上旬で熱中症対策は必要である。露天では日傘も売っている。
コロッセオも最初に説明を聞いた後に自由時間。どうせなので1周回ってみた。だいたい15分ぐらいで歩いて回れるが、裏手はそれほど人が多くないので、スリとかには注意が必要かもしれない。
ただ、裏手に回ると、表と違って崩れている部分も多いので、いろんな表情のコロッセオが見れる。
ちなみに、このツアーではコロッセオは外から見るだけである(中に入ると、かなり時間がかかって、半日コースだと時間的余裕がなくなるかと思う)。

もう一度バンで乗って、今度はトレヴィの泉へと移動する。
トレヴィの泉では「後ろ向きにコインを投げ入れると、またローマに戻ってくる」と言われており、コインを投げる人が多いが、ここはスリが非常に多いらしく、ガイドさんから「コインは泉に行く前に1枚だけ先に出してください」と教えてもらった。
もちろん、コイン(1ユーロ)を投げてきた。コインはどの金額でもいいとのことであった。


トレヴィの泉

トレヴィの泉の周りはアイス屋さんが多く、自由時間の間にひとつ食べてみた。2.5ユーロが一番小さいが、これだけでも十分な大きさがある。コーンに入れてもらうタイプと、カップに入れてもらうタイプがあって、コーンに入れてもらったが、圧倒的にはみだしていた。味はいろいろと選べるが、シンプルにバニラにしてみた。さすがにアイス発祥の国だけあって、とても美味しい。


そのあと、バンはローマ三越に到着。「三越でどのように買い物を買い物をすると税金がお得か」というレクチャーを受けて解散。だいたい12時30分っていったところである。
ここでゆっくりとランチといきたいところであるが、今日はこの後フライトがあるため、それに遅れることはできない。
ローマ三越ではトイレを借りただけで早速外に出て、共和国広場からテルミニ駅へと歩く。ここはだいたい10分程度。歩道とそうでないところなどで案外段差が多いので、スーツケースがあるときには15分から20分を目処にしたほうが良い。
テルミニ駅でも7分ぐらい歩いて、途中で切符に押印をして(そうしないとペナルティで罰金)、ホームへ。
まだ電車は到着していなかったので、ホームで5分ぐらい待つと電車が到着。
電車に乗り込もうとすると、重いスーツケースなどを手伝ってくれている女性がいた。てっきり鉄道会社の職員かと思ったらそうではなく、どうやらホームレスの人がしているようで、あとで電車内を小銭をもらって回っていた。

空港について、まずはターミナル3でスーツケースを荷物預かりから受け取る。このとき6.5ユーロの手数料がかかった。もっとかかるかと思っていたので、ちょっと安かった。
ここからは AZ1799 という国内線での移動であるが、ターミナル3は国際線専門。案内表示板にも AZ1799 の案内は見つからず、空港職員に聞くと英語をできないらしくあきらめる。結局 information まで行って、「国内線はターミナル1」という有力情報をゲットする。空港職員といっても、できることは一律ではないので、うまく行かなかったら別の人にすぐに聞いてみるほうがよい。
ターミナル3を一度出て、外からターミナル1に入る。どうやら、ターミナルからターミナルへの連絡通路などはないようである。
セキュリティチェックを受けてゲートで待っているときにのどが渇いたのでミネラルウォータを買った。ちなみに、ここの空港のセキュリティチェックは甘いようで、自分の前でセキュリティチェックを受けていた人はペットボトルを持ち込んでいた。さすがイタリアである。

ゲートで待っているときに本を読み始めた。「万能鑑定士Qの事件簿」の4巻である。3巻も持ってくる予定であったが、出発前の日曜日に読みきってしまったので、今回は4巻だけである。1時間ほど読んだところで、15:30 のところ10分遅れで出発となった。バスで移動した後、飛行機に乗り込む。国内線だけあって、国際線よりも小さい飛行機である。

シチリア島のパレルモ空港までは約1時間。国際線から見たら、あっという間である。飛行機からは地中海が良く見える。そうそう、Alitalia の「安全のしおり」では、初代ゲームボーイが機内使用禁止になっていた。初代というところが懐かしい。

国内線飛行機
初代ゲームボーイは禁止

1時間ではあるが、途中でスナックと飲み物が出る。
それらが片付くと、あっというまに着陸である。

パレルモの空港はフェウミチーノに比べると小さい空港で、日本でいえば石川県にある小松空港ぐらいの規模かと思う。出口は一箇所で、そこで学会関係者が待っていてくれた。30分ぐらい他の参加者が来るのをまって、他の学会参加者とともにバスに乗り込む。
ここからエリーチェまでは80kmぐらいあるが、なぜかエリーチェとは逆方向の東側へ。おかしいなぁ、と思っていたら、どうやら高速道路に乗るためだったらしい。
かなり日差しが強い中を走ったので、エアコンが効いていても日が当たるところは暑かった。

エリーチェは標高が750mの山の上にある小さい村で、そこにたどりつくまでは日光のいろは坂の強化版のような坂を上っていく必要がある。これを結構なスピードでガンガン上っていくので、相当怖い。高所恐怖症の人は注意が必要である。

坂を転げ落ちることなく、無事にエリーチェに到着。エリーチェは石畳の街で、道幅は狭く乗用車がギリギリで通れる狭さ。スーツケースは先に乗用車で学会センターに送っていってくれる、とのことなので、バスから歩いてセンターを目指す。



エリーチェ入り口

エリーチェは道が入り組んでいて、さながら迷路のようであるが、他の学会参加者に先に歩いてもらって、無事に学会センターに着く。ここで、今回の宿泊先の鍵を受け取り、部屋へ移動する。今回の学会参加費には食費や宿泊費も含まれており、部屋も学会が用意したものである。

今回の部屋は「サンフランチェスコ」という建物(いくつかの建物に分散して宿泊している)で、中は白い壁の廊下がドーンとあり、「牢獄」というのが第一印象であった。

部屋は広いがベッドは小さい

なにはともあれ、夕飯を食べに行く。まだ道が良くわかっていないので、とにもかくにも地図がたよりである。途中、郵便局や学会センターを通って、「エーデルワイス」というレストランで夕飯を食べる。

今回の学会では夕飯も参加費に含まれているが、そのシステムは独特で、学会が指定したレストランで食べる場合、飲み物だけが自腹で、他のものはコースで出てくる。レストランによって、コースが1種類のところや、2種類から選ぶもの、などがある。

イタリア料理のコースは、プリマ(パスタやスープなど)、セコンド(魚か肉)、デザートと3つであるが、エーデルワイスではプリマがミートソースか野菜のサラダ、セコンドが魚のソテーかソーセージのソテー、デザートは1種類で固定である。
今回はミートソース、ソーセージと選んでみたが、すでにミートソースだけで日本の1食分あり、それだけでお腹いっぱいになってしまった。ソーセージは少し食べてみたが、かなりしょっぱくて断念した。あと、デザートはアイスで、これは美味しかった。
3つ出てくるのには、かなりの時間がかかり、9時ぐらいから食べ始めた夕飯は10時30分頃までかかった。

そのあと、なんとか迷路を突破して自分の部屋に戻り、シャワーを浴びて寝ることにした。

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