2010年7月3日土曜日

Erice 2010 [3/11]

今日から、学会本番である。
ただ、起きてはみたけど、やはり食欲がない。
とりあえず、サンフランチェスコを出て、学会会場を目指すことにする。

サンフランチェスコを出て最初の角で、どうにも道に迷った人がいて、しかもその人の胸には自分と同じバッチが燦然と輝いていた。どうやら、同じ学会の参加者らしい。さすがに、ここで知らんぷりするのも変なので、声をかけて一緒に行くことにする。ロシアからの PhD で、エリーチェには昨日着いたらしく、まだ道を覚え切れていないらしい。私も覚えたのは、サンフランチェスコとエーデルワイスの間だけである。

とにもかくにも、この2点の間に学会センターがあるので、まずはそこにいく。どうやら学会会場は Dirac ホールという名前で、別の建物らしい。Dirac ホールまではすぐで、歩いて5分かからず。しかし、建物は昔ながらの教会の外見。ここが学会会場と教えてもらっていなければ、入り口で右往左往するところだ。

ちなみに、この建物は由緒正しい建物らしく、案内にはヨハネパウロがここを訪れている時の写真が掲載されている。エリーチェ自体が「科学の街」としているらしく、いろいろな建物に学会ができるようなホールが併設されているようである。


Dirac ホール

学会は、予定を10分遅れてスタートである。イタリアに来て3日目となると、時間どおりに進まないことに慣れつつある。
午前は Yuan の plenary があった。非線形最適化にはどのような手法があるか、をまとめたもののようである。
なお、この会議の plenary は、最先端の内容、というよりも、むしろサーベイ的に概観を述べるものが多かった。
Yuan の話の中ではたんぱく質構造計算のところが、自分と関係ありそうで面白かった。

この建物は3階建てで、1,2 階がDirac ホールで、3階が休憩スペースとトイレである。ちなみに、トイレは3階にしかないので、最初戸惑った。
この3階の休憩スペースからの眺めは絶景である。エリーチェの街並みだけでなく、地中海まで望む展望である。


3階からの眺め

コーヒーがあったり、紅茶があったり、30分間の休憩が午前と午後にある。

お昼は、レストラン Ulisia に行ってみる。ロシア人の PhD と一緒に行ってみた。
いわしのパスタは、シチリア島の有名な料理らしいが、これは結構美味しかった。写真は「地球の歩き方」に載っているが(自分は撮影し忘れた)、いわしのほぐれた身と鰹節のような(いわしぶし、なのかも知れない)がかかっていて、美味しかった。
魚は小さめの魚をから揚げっぽく揚げたものだが、魚一匹揚げてあるので骨が多く、フォークとナイフでは苦戦した。
ドルチェは、プラムの乗ったケーキ。美味しかったが、お腹がいっぱいで一口しか食べられず残念であった。


午後になってみると、ここまでの旅の疲れが来たのか、まったく集中できなかった。普通なら、20分程度、かるく昼寝するとグッと回復するが、疲れが上回って昼寝もできない。どうやら、時差ぼけも効いてきたらしい。
休憩時間にDiracホールを抜け出して、エリーチェの街を少し歩いてみた。
ただ、午後4時過ぎというのに直射日光がガンガンと照りつけていて、たまらない。
7月上旬ではあるが、ちゃんと対策をしないと熱射病で倒れそうになるほどである。
ふらふらとした足取りながらも、なんとかサンフランチェスコに戻り、ベッドに横になる。
ここまで食べすぎだったのも反省して、夕飯はスキップし、午後8時にはさっさと寝てしまうことにした。

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