2010年11月9日火曜日

並列計算の数値実験の論文へのまとめ方

昨日に続いて、数値実験の論文へのまとめ方についての論文を読む。今回は並列計算に関するものである。

Reporting Computational Experiments with Parallel Algorithms: Issues, Measures, and Expert's Opinions
ORSA Journal on Computing

1995年のものなので、コンピュータ名などは古い印象がある。

並列計算の指標などについてまとめられており、抜粋すると、

Speedup(p) = (特定の計算機上で最も高速なシリアル計算での計算時間)/(p台使用時の計算時間)
RelativeSpeedup(p) = (並列ソフトを1台で実行したときの計算時間)/(p台使用時の計算時間)
AbsoluteSpeedup(p) = (いろんな計算機で実行したシリアル計算の最短時間)/(p台での並列計算の計算時間)

efficiency(p) = S(p) / p
[ただし、S(p) は Speedup(p),RelativeSpeedup(p),AbsoluteSpeedup(p)]
incremental efficiency = ((p-1)*(p-1台での計算時間))/(p*p台での計算時間)

といったところである。

ただし、これらの計算も実は状況によって様々に異なることが指摘されており、どれがいいかについては疑問が残る。
この論文では、どのような指標がよいか23人の研究者からアンケートを取っているが、これがバラバラである。
要するに研究者の中でも並列計算を評価する指標はコンセンサスが取れていない。

今日の作業内容:
6:30-7:00 [ok] 数値実験の仕方の論文 並列計算について [その1]
7:00-7:30 [ok] p10-p20
8:00-8:30 [ok] p28-p34
8:15-8:45 [ok] 最短路アルゴリズム確認
10:00-11:00 [ok] アルゴリズム調査
11:00-11:30 [ok] Floyd-Warshall のアルゴリズム確認
11:30-12:00 [ok] Folyd-Warshall 関連の論文を調査
13:30-14:30 [ng] SNL サンプル作成
今日のBGM: FF12 OST [1,2]
今日のランチ:角笛 さばの竜田揚げ
明日の予測作業時間:5h

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