2011年6月28日火曜日

Grammarly を使いはじめてみた(TeX 用の準備編)

SDPARA の論文の校正にあたって、オンラインで英文法をチェックしてくれる Grammarly というのを使いはじめてみた。

Grammarly は
http://www.grammarly.com/
からアクセスできるが、有料のシステムである。クレジットカード または PayPal の支払いとなるが、1ヶ月、3ヶ月、1年間の利用期限ごとに金額が決まっていて、期間が延びるほど割安になっている。1年間の使用でも100$未満になっている。

基本的な使い方は Grammarly のサイトにログインして、そこに英語の文章をコピー&ペースト。あとは文章のスタイル(技術的なのか、とか、カジュアルなのかなどのタイプ)を選択してボタンを押すと、インターネット経由で英文法を解析して表示してくれる。



SDPARA の論文は TeX で書いているが、このままで Grammarly にかけるのは大変なので、TeX ソースを加工しておいた。
まずは、
$ sed "s/%.*//g" source.tex > grammarly-1.tex
として、コメント行を削除。
次に grammarly-1.tex を emacs で開いて、改行をなくしていく。これは、Grammarly の場合に改行までを1文とみなすことに影響している。具体的には、
I like
apples.
と改行が入っていると、"I like" の文章にピリオドがない、という指摘を受ける。
emacs では、Ctrl-x f で 各行の長さを変更できるので、ここで 10000 ぐらいにしておいて、あとは段落ごとに Meta-q をして、各段落を1行にしている。

ここまでして、grammarly-1.tex を作っておく。
これを grammarly-2.tex とコピーしておいて、Grammarly からの修正は grammarly-2.tex に反映させる。これで grammarly-1.tex と grammarly-2.tex の diff をとれば、簡単に修正箇所を発見できるようになる。
ただし、上の修正で各行が長いので単語レベルで diff をとる必要がある。Linux には wdiff というコマンドがあるので、これを使えば単語レベルで解かるが、このままだと[-Before-] {+After+} のようになって、色がつかず見づらい。これに色をつけるには、~/.bashrc に
alias wcc='sed -e "s/\[-/`echo -e \"\\e\[36m\"`\[-/g" -e "s/-\]/-\]`echo -e \"\\e\[0m\"`/g"  -e "s/{+/`echo -e \"\\e\[31m\"`{+/g" -e "s/+}/+}`echo -e \"\\e\[0m\"`/g"'
を入れてから
$ source ~/.bashrc をする。
このあとで
$ wdiff grammarly-1.tex grammarly-2.tex | wcc | less -R
とすると、違った部分に色がついて less で表示できるようになり、修正点を簡単に把握できるようになる。
上の例だと、 [-Before-]  {+After+}  となる。
ちなみに、wcc は36,31 でそれぞれ水色、赤色を指定しているので 30-37 の間で色を指定できる。(おそらく、もっと細かい色指定もできるはずである)

Grammarly で英文法がどれくらい指摘されるかについては、明日書くことにする。

今日の作業内容:SDPARA 校正 4h
今日のランチ:らく 鶏照焼
明日の予測作業時間: 5h

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