2019年11月7日木曜日

Android の Termux のplatexで日本語PDFを作る

Android のタブレットで PDF を生成できるか、というテストを行ってみたら、上手くできたのでステップを書いておく。

1. Google Play で Termux をインストールする
2. Termux の中で termux-setup-storage を実行してファイルシステムへのアクセス権限を付与する
3. pkg update
4. pkg upgrade
5. (オプション作業) sshd をインストールするとパソコンからログインしてキーボードで作業できるので便利である。
pkg install openssh
でインストールした後に ~/.ssh/ に普段通り鍵を置いておいて、Termux で
sshd
とする(ポート番号は 8022になる)。終了するには
pkill sshd
である。
6. pkg install texlive texlive-bin texlive-fontutils texlive-langjapanese texlive-tlmgr ghostscript wget
必要に応じて他のパッケージもインストールする
7. これで pdflatex は使えるようになっているので、適当に英語だけのtest01.texをviなり他のエディタで作成して
pdflatex test01.tex
で test01.pdf ができることを確認する。test01.pdf は Termux から
termux-open test01.pdf
とすれば、Android で普段使っている PDF リーダーが起動する。
8. pdflatex だと日本語が通らないので、日本語を通すために IPAex フォントをインストールする
mkdir ~/.fonts
cd ~/.fonts
wget https://ipafont.ipa.go.jp/IPAexfont/IPAexfont00401.zip
unzip IPAexfont00401.zip
mv IPAexfont00401/ipaexg.ttf ~/.fonts
mv IPAexfont00401/ipaexm.ttf ~/.fonts
rm -rf IPAexfont00401*
9. mktexlsr
10. fc-cache -v
11. ~/.fonts/cid-x.map のファイルを以下の内容にする
rml  H ipam.ttf
gbm  H ipag.ttf
rmlv V ipam.ttf
gbmv V ipag.ttf
12. 日本語を含む test02.tex を作成して
platex test02.tex
dvipdfmx -f ~/.fonts/cid-x.map test02.dvi
とすると、日本語を含むPDFとしてtest02.pdfができるので、これを
termux-open test02.pdf 
で開いて内容を確認する。

参考にしたサイト
1. TermuxでSSH Serverを起動する
https://qiita.com/dev100kg/items/11fdaac265c35e777664
2. IPAexフォント Ver.004.01
https://ipafont.ipa.go.jp/node193
3. LaTeXdvipdfmxdvi を pdf に変換
http://www.yamamo10.jp/yamamoto/comp/latex/dvipdfmx/dvipdfmx.html


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