2013年11月1日金曜日

RAMP2013@鹿児島

今週の前半は、RAMPシンポジウムが鹿児島で行われたので、メモを残しておく。

往路の飛行機はSNA73。
ソラシドエアで、ANAとのコードシェア便だが、ピスタチオグリーンが基調になっているのでトリトンブルーの ANA とは雰囲気が違って見える。
機内では、今回は A 列を確保できたので、富士山だけでなく、鎌倉や江の島、沼津や浜名湖のあたりが手に取るようにわかる。

鹿児島空港から鹿児島中央駅へは空港バスで40分程度。
アミュプラザの5階で鶏飯定食を食べる。
あっさりとした出汁が効いていて、さっぱりと食べることができて美味しい。

この日はまだシンポジウムでははないので、少し観光をしてみる。鹿児島市内のバスは、市内の時計回りは頻度が高いが逆時計回りは頻度が低いので、ピンポイントで往復できないのが難易度高め。

シティビューに乗って、まずは城山展望台へ。高いところに来て、ざっとの距離感だったり方角だったりをつかんでおく。また、この日は晴天に恵まれたので、桜島がばっちりと見ることができた。
道路の細い歩道を降りて、西郷洞窟へ。ここは思っていたよりも小さい洞窟で狭かった。
そのあと、さらに道路を降りて西郷隆盛終焉の地へ。西郷洞窟からは、あっという間で、洞窟を出たところから既に狙撃されるほどに政府軍が近づいていたことが分かる。

さらに降りてきて鹿児島城の跡に作られた黎明館に入ろうとしたら、月曜で休館ということでがっかり。国道に沿って歩いてきて、西郷隆盛の像の前で写真撮影をする。ここは写真撮影スポットを準備してくれてある。照国神社へ参拝をして、天文館の商店街を歩いて、維新ふるさと館へ。
維新ふるさと館は、名前が示す通り、維新で活躍した人を取り上げており、特に西郷隆盛、大久保利通、篤姫の3人の人気が高いようだ。

少しの間でも観光をしてみると、どこの人がどういった人を大切にしているかわかるし、こういった価値を知っておくことが「何が役に立つのか」を考えるうえでも欠かすことのできない要素になっていると考えてもいる。

2日目はシンポジウム。
市電は、朝の時間帯は高頻度で走っているので、すぐに乗ることができた。
最近は電車の中で研究資料をチェックしたり考え事をしたりしているが、電車は降りる時間が決まっているだけに集中できるのではかどる。

工学部前で市電を降りるとシンポジウム会場の稲盛会館は目の前で、あっという間に到着。
午前中の内容は、マッチング。

セッションメモは、自分の書いたメモから、さらに役立ちそうなところを抜粋。
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◎「マーケットデザイン」は、マクロ経済の理論から得た知見を用いて、現実の市場や制度などを修正・設計する分野。
○実践例として、オークション設計やマッチングメカニズムなど
○マッチングのバイブル(教科書のようなところ)は Roth and Sotomaya (1990) がある。
○安定マッチングは DA で求められる。
○ボストン方式は昔からあるらしい。
○DA はボストン方式よりも優れているところが多いが、ボストン方式のほうが優れている点もあり、どのようなモデルを提案しても弱点は残る。
○現実に即して、弱点を克服できるようにすることも大事。
◎マルチエージェントシステム
○上下限制約のあるマッチングなどは、従来の手法では難しかったようで、今までマッチングを中心としていなかった分野から入ることで、従来手法にとらわれない手法を作り出している。
○現実には、上下限制約のように様々な制約が課される状況があるが、このような制約をどのように扱うか、というのを考えてみると、未解決の課題などが見つかり、今後の研究につながったりもする。
◎近似アルゴリズム+安定マッチング
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午後はネットワークの設計について
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◎通信ネットワーク最大化
○「ヒトからヒトへの通信」から「機械から機械への通信」になっている。
○最適経路探索などは、厳密な最適解を求めることよりも、制限時間内に優良な解を求めることが重要である。
○通信ネットワークの理論は複数理論の組み合わせで成り立っており、「数理最適化」「グラフ理論」「待ち行列理論」など様々な研究の視点がある。
◎無線 LAN の通信帯域の決定をゲーム理論の手法で考える
○スループット最大化などが目的関数となる
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鹿児島滞在3日目はシンポジウム2日目。
今回の宿泊は東急インであったが、部屋からは市電の駅を眺めることができるし、朝ごはんには鶏飯とカレーの両方が楽しめたり、ととても楽しめるホテルだった。
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◎電力の価格決定を数理最適化の手法で計算。
○A day-head market, online pricing
○プレーヤーは需要と供給の2人
○Dual の Lagrange乗数が価格に一致する
○あとは最急降下法などを用いる
○Arrow-Hurwicz-Uzawa type Gradient method
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シンポジウムが終わってから、空港バスで中央駅から鹿児島空港へと移動。
帰りの飛行機はANA630便。
機内でお弁当を食べ始めたら、客室添乗員の人がすぐにおしぼりを持ってきてくれた。
とても気が利いているのにビックリだった。
ちなみに、電車と違って、飛行機だとあまり研究には集中できない体質なので、飛行機では研究資料などは読んだりしない(気圧の変化の影響なのかも)。

帰りは F 列の席を取ったので、着陸直前に地上の夜景を見ることができた。
首都圏なので当然のことながらたくさんの電気がついているわけであるが、当然のことながら、その一つ一つに生活があるわけで、いい研究をするっていうことはそういう生活につながったりする、とも思ったりもする。



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