バスに乗ってみんなで遠足である。
エリーチェから久しぶりに山を降りたが、バスに乗っていてもいろは坂がやはり怖い。高所恐怖症の人は窓際の席はあきらめたほうが良い。
エリーチェから、まずは山を降りた下にあるトラパーニまでだいたい1時間。そこからさらに1時間弱バスに揺られてバスを降りると、そこには一艘の船が。どうやら、この船に乗って渡るとモティアという遺跡があるのである。


船は10分でモティア島に到着。上陸する。
なお、このあたりで11時ぐらいになっているが、すでに直射日光は厳しく、長袖長ズボンで歩いていたら熱射病になりそうである。ぼうしを持っていけば良かった、と思っている。
モティア島は小さい島であり、2時間ほどでぐるっと見て回れるサイズである。ここはカルタゴの遺跡でもあるが、入場料が6ユーロかかる。まずは、博物館で出土品を20分ぐらいで見て回ったあと、炎天下の中を島の遺跡をダイジェストで見て回る。
(今回は、学会の人がガイドを雇ってくれていたので、その人が博物館とか遺跡とかを説明してくれた)
カルタゴの遺跡に興味がある人であればそれなりに楽しめるスポットであるが、日本からの観光の場合、スケジュールに無理をしてまで来る必要はなさそうである。あと、博物館の展示品はイタリア語なので、イタリア語がわからないと、ただ見るだけになる(頭の中のイメージで補完できるのであれば、特に問題なし)。




そのあと、カフェに移動してランチボックスを受け取りお昼になる。なお、このあたりは製塩も有名であちこちに塩田がある。そうそう、ランチボックスのメニューが何かと期待していたら、学会の休憩時間に出ているもの、つまり朝ごはんのメニューが入っていた。ちょっとがっくり。昨日のバンケットでお金を相当使ったのかもしれない。あと、ここのカフェのトイレは水が詰まるようになっていてビックリした。いろいろと大変である。


カフェから次のマルサーラに移動するバスの中で、気がついたらとなりを走っている線路の踏切がカンカンと音を立てていた。そのうちに電車が来たので思わず写真を撮る。シチリア島の電車は数時間に1本の割合なので、電車の写真を取れるのは貴重である。


マルサーラでは、ワイン工場を見学。ワインの樽がたくさんあるし、貯蔵施設もたくさんあった。
ただ、どこかでワインが一部もれているらしく、ワインのにおいがかなり強烈であった。お酒のにおいがダメな人は気をつけたほうが良い。
ワインの樽の一部には、観光客が名前を書いたものがあり、日本人の名前もたくさん見ることができた。
見学の後、試飲をすることになっているようで、この試飲が2ユーロであった(工場見学も含めての金額かもしれない)。私はお酒が飲めないので、つまみのスナックだけを食べてきた。
そのあと、ワイン工場のショップでワインを購入できるようになっている。さすがに日本まで持って買えるのは大変なので(税関とか引っかかりそうだし、途中でボトル割れそうだし)、見てみるだけにしたが、日本よりも相当安いようである。買ってその日の夜に飲む、とかだったらありかと思う。



その後、トラパーニへと移動して、海水浴場へ。これがだいたい16時ぐらい。水着などをちゃんと持ってきている学会参加者は、次から次へと地中海へ。そこまで遊びがある、ということを知らなかった自分は海水浴場の屋根があるところの椅子でボケーと座って待つ。2時間ぐらいたって、暇になった頃、オランダ人の研究者と一緒に(彼も水着なし)トラパーニの街に出かけてみる。
トラパーニは、それほど大きな街ではないが、メインストリートにはそれなりに人がいて、ショッピングが楽しめるようになっている。ここでお土産用にパスタと塩を購入した。お土産屋さんでは英語が通じず大変であったが、身振り手振りでなんとかなるものである。

海水浴場からメインストリートまでは1kmぐらいの距離であり、帰りに海岸を歩いて帰ったが、ここからだと山の上にあるエリーチェも良く見える。

海水浴場に戻ってみると、だいたいの学会参加者がすでに水から上がっていた。ここまで来て地中海に触らないのも勿体ないかと思い、指だけ地中海につかって来た。
夕飯は海水浴場の Paradiso で8時30分にスタート。ただ、となりで結婚式をしてスタッフが足りなかったらしく、なにもかも遅くなり、最初のメニューが到着した時点ですでに9時過ぎ。夕飯を食べ終えると11時30分を回っており、ここからバスに乗って1時間以上かかってエリーチェに戻ると、あとは寝るだけなのであった。






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