Erice 2010 [6/11]

学会も昨日で発表が終わった分、今日から自分としては後半戦である。
今日は、いろんな最適化の話があった。

Locatelli のでは、convex envelope を作って、それで最適化する、という一種の緩和方法であった。
あと、Pillo では、g(x) <=0 をすこしだけ緩和 g(x) <= a のようにして、g(x)/(a-g(x)) をペナルティ項に加えるという手法があった。
他にも、nonlinear や Support Vector Machine についてのところで、いかにして最適化手法を特殊化して高速に解くか、という話が多かった。
ただ、発表が20分ずつなので、細かい定式化とかまで踏み込めないのがちょっと残念だ。

あと、今日は休憩時間を3階に移動するのではなく、そのまま Dirac ホールにとどまってみた。そもそも休憩時間のメニューは固定で飽きてきたし、査読のレフリーレポートもまとめ始める必要があった。
ちなみに、Dirac ホールは壇の下のところに隠し部屋みたいなものがあって、写真などが飾られている。

階下にこんな部屋がひっそりある。

お昼は、Ulisse にロシアの PhD, オランダの研究者と行った。そこでイタリア人学生の集団と合流。
メニューはいわしのパスタ（これは7月3日と同じ）、ツナのソテー、デザートはヨーグルトの軽い感じのものにチョコソースがかかったものだった。今回もきっちりと食べれた。
あと、イタリア人の学生の一人が誕生日ということでお店の人が誕生日ケーキを準備してくれていた。意外だったのは、誕生日ケーキの上に「２９」という数字が入っていること。もっと若い学生かと思っていた。（修士か博士かと思っていた。）イタリア人の年齢は、なかなかに難しいようだ。

余談をひとつしておくと、イタリア人の男性はかなりカッコいい。なんていうか、日本のドラマにそのまま出てもらってもおかしくないような人が、街のあちこちにゴロゴロしている。驚くべき国である。

Ulisse のテレビを見たら、ワンピースが放送されていた

夕飯はエリーチェの中でも北のほうにある Pineta で学会のバンケット。ここは中心から少し離れているので、民家の間を通っていくような感じである。あと、この日は霧が出てきていた。
夕飯の時には、大きなスクリーンにワールドカップの準決勝（オランダーウルグアイ戦）が写っていた。ウェイターの人も気になるようで、ちょこちょこ立ち止まってみているが、たまに自分とスクリーンの間に立たれるとスクリーンが見えない。
この試合では、オランダが3点とって、後半でウルグアイが2点まで取り返し、最後の10分ぐらいウルグアイが捨て身の攻撃でオランダゴールを狙い、それをオランダが凌ぎきる、という見ている方にとっては最後まで気の抜けない面白い試合だった。
バンケットでは、Yuan や Wolkowicz と一緒の席になり、いろいろと話をしてみた。Wolkowicz はかなりサッカーに集中していた。


霧の街（標高の関係で雲の中に入ってしまう）
前菜（シーフードのパテ）
パスタ1（このパスタ、すごく美味しい）
パスタ2（なぜかパスタが連続）
メインの魚
魚を取り分けてソースをかけたところ、これは美味しかった
デザート


コースを食べ終わって、最後に外に出て曲を聴いていたが、YMCA が流れたところから急に踊り始める参加者が出てきて、ダンスパーティに。
いつまで経っても終わらず、12時になったところで一人会場を抜けてサンフランチェスコまで戻った。12時を過ぎて一人だと、かなり真っ暗だし、外をふらついている人も少しいるので、あんまり安全とは思えなかった。（7月上旬の場合、9時ごろまでは明るいので10時ぐらいまでお土産屋さんやレストランにいてもエリーチェの中なら、ある程度大丈夫）

ダンスを踊る学会参加者