今回は、
OR problems related to Home Health Care: A review of relevant routing and scheduling problems,
Operations Research for Health Care (2017), http://dx.doi.org/10.1016/j.orhc.2017.06.001
という論文をチェックしてみた。
簡単にいうと、「自宅療養をしているような患者さんが複数いる場合に看護師がどういう順番で患者さんを見て回ったらいいか?」というような内容で研究している論文のサーベイだった。
結構面白いテーマかと思って読んだわけだけど、それぞれの論文でケースバイケースでアルゴリズムを作っている感じだった。ある意味で行き当たりばったりなアプローチが多く、うまく行く理由がたまたまなのか、ちゃんと科学的理由があるのか、検証がなされていないようだ。
一番致命的なのは、他の研究者がデータにアクセスできない(たぶん、公開を前提としてのデータ収集が行われていないためだろうな、とは思う)ことで、論文の結果を再現できないことだと思う。
このサーベイで指摘されているように、ベンチマークのようなデータセットがあって、それで試すことで本当に有益な手法なのかが分かるようになるのかもしれない。
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